【呪術廻戦】五条さんはちょっと

呪２８ ページ29

頬に、五条さんの手が触れる

　
　
　

A「あの、本当にどうしました？」

　
　
　

五条さん、なんか静かだし

　
　
　

何考えてんのか全然分からない

　
　
　
　

いや、別にいつも分かってるわけではないけど
　


　
　

今日はちょっと違う
　


　

五条「いや、自分でもわかんないんだけど」
　
　
　


「大丈夫だって頭では分かってるのに、心配になっちゃって」
　

　
　
「どうしても元気な顔が見たくて来ちゃったんだよね」
　
　
　


なにそれ

　

　
　
A「...らしくないじゃないですか」
　
　
　
　

触れている大きな手に
　
　
　

少し寄りかかる
　
　
　
　

嬉しいなんて

　
　
　

私もらしくない


　

　
A「...昼間はごめんなさい」

　
　
　
五条「え？今謝った？」
　

　
　

謝ったよ
　
　

　
悪いですか
　
　

　
別れるとか勢いで言っちゃったから、ちょっと後悔してたんだよ

　
　
　
五条さんを少し睨む

　
　

五条「だってA！めちゃくちゃ怒ってたじゃん！」

　
　
　

A「当たり前じゃないですか！何で五条さんがやったこと全部私が謝らないといけないんですか！！」

　
　
　
五条「そうじゃなくて！」
　
　
　
　
「僕が謝ろうと思ってたんだってば！」
　
　
　
　

5秒くらい
　
　

　
　
固まってしまった

　
　
　

謝る？
　



A「五条さんって謝れるんですか？」
　
　
　

五条「Aには謝ろうって思ったんだよ」

　
　


「でも硝子に止められた」

　
　
　

A「なんで？」
　
　
　
　


五条「なにもするなって。火に油注ぐだけだから」
　

　
　

まぁ確かに
　
　

　
五条さんにごめんなさいとか言われたら、最初から迷惑かけた人に謝れってブチギレそうだな私
　
　
　


A「さすが硝子さん」
　
　
　
　

五条「だから、Aに迷惑かけてごめんね」

　
　


A「....私、あの五条さんに謝られてる」

　
　
　
　

今まで謝られたことなんてない気がするんだけど
　
　



五条「許してくれる？」
　
　
　
　

A「そうですね」
　
　
　


五条「何で笑ってんの」
　
　
　


だめだ、限界だ
　
　

A「だって....あはは！！だめだ、面白い」
　
　
　

五条「なにが？」
　

呪２９→←呪２７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す