JSB SEVEN JEWELRY

Last ページ7

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人「Aさん、このまま埼玉で暮らすつもりなの？」


『そうだね、そうしよっかな。どっちがいいと思う？』





悪戯な笑みで俺に問いかけるAさんに俺の弱かった意思は固くなった。

もう、俺は彼女を失いたくない。手放したくない。だから･･･。



人「Aさん。俺、Aさんの事が好きです。俺と付き合ってくれませんか？」




もう仕事を言い訳に逃げたりしない。
彼女を守る決心は着いた。



珍しく目を見開いて驚く彼女の新しい一面に更に愛が溢れてきて、止まらない。




『私も、ずっと大好きだった。
でも私、直人さんの邪魔じゃないかな』


人「そんなわけない。ずっと待たせてごめん。
俺と一緒にいてよ」


『･･･お願いします』






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6月中旬のある日。

『ここ最近梅雨ばかりで嫌になっちゃうね』


人「ねー。あ、A。爪切りどこにあるか知らない？」


『えーいつもの棚に入ってなかった？』



ダイニングの椅子に座り頬杖をつく俺を横目に、Aはもうしょうがないなあって言いながら爪切りの入っているであろう棚の方に足を進めた。



『･･･直人、これ』



泣きそうな顔でAが大切に両手で持っていた水色の指輪ケース。




『A、結婚しよっか』




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アメジストの宝石言葉は、




『誠実』『決断』。




end




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