JSB SEVEN JEWELRY

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広臣「中、入る？」


『…うん』




Aが部屋の鍵を開け、そのあとを追うように地面に落ちた荷物を拾い上げ部屋の中へと入った。

靴を脱ぐ間もなく、堪らずAを抱きしめた。




俺の胸の当たりに顔を埋めたAは息苦しそうにぐもった声を出したあと、潤んだ瞳でこちらを見上げた。




はあ、やっぱ好きだなこいつのこと。




『…また一人になっちゃうかと思った、』


広臣「…ごめん」


『…楓ちゃんに、お礼言わなきゃ』


広臣「うん、だな。」


『臣さん…、』




少しの沈黙のあとAは俺の顔を再び見上げて名前を呼んだ。何？そう優しく聞き返すと、また泣きそうな顔をしたA。




『私のこと嫌いになってない？』


広臣「嫌いになるわけない。Aのことが好きで好きでしょうがねえもん」


『…よかった。私も臣さんのこと好きすぎてどうにかなっちゃいそう』



相変わらず可愛いことを言う彼女が愛おしくて仕方がない。
Aを抱き締める力を少しだけ強めて耳元でそっと囁いた。




広臣「絶対、離さないから。
…A、愛してる」



世界中の誰よりも。




end.







ルビーの宝石言葉は、『疑惑の愛情』『深い愛情』。





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