JSB SEVEN JEWELRY

Last ページ21

.





健「ごめん、ほんま。
Aのこと大切やねん。大切やから怖かった。
終わってしまう関係でいたくなかった」


『･･･あほなん。終わるわけない。
勝手に決めんといて。こんなにずっと思ってたのに、簡単に終わるわけないやん』




Aが、こんなに強かったなんて知らなかった。
ずっと前の小さくて泣き虫で俺の周りついて回ってたAじゃ、もうないんや。

変わってへんのは俺やった。
ずっと、逃げてばかりやった。




壊れそうなものほど、大切すぎるものほど臆病になって。
でも、もう逃げるのも終わりにしたい。



Aのお陰で、あるべき道を進めると、やっとそう思えた。




健「もう離さへん。ずっと俺のそばにおってや」


『そんなん当たり前や。どこにも行かへんって約束して』


健「ん、約束な。」




そっ、とAを抱き締めた。
ぎこち無く背中に回された手。

もう大丈夫。壊れたりせえへんし、無くなったりせえへん。




ずっとずっと、この気持ちが変わることはないのだから。




.





スフェーンの宝石言葉は、




『永久不変』。




end


.

Ryuji.I→←>>

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す