JSB SEVEN JEWELRY

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己「直人さん機嫌いいっすね。笑」


人「そう？」


己「もしかしてAさん？」


人「ばか、声がでかいよ」


己「すみません。笑」




Aさんのことを知る唯一の存在。
本当は彼女のことを自慢して回りたいくらいには大好きだけど、大好きだからこそ無闇に言わないようにしている。




俺たちの仕事柄、怨恨から逃れることは出来ないからね。




人「また明日も会う予定でさ！」


己「楽しみですね。仕事が疎かにならないように気をつけてくださいね。」


人「新婚の直己にだけは言われたくない言葉だよ。笑」




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そして迎えた直己の結婚式。
俺の一番の上客は俺より1つ年上のミワコさん。




勿論、彼女のことは大好き。
客として二人でいる時間はね。




その時だけ、彼女は俺の恋人になる。
歪でおかしな関係だけど、これが俺の仕事だから。



ミワコさんをエスコートしながら自分の席に着いた。同席には臣と健ちゃん。




2人ともわけアリだからなあ･･･。
リーダーとしてこいつらから目を離すわけにも行かないし、同席にしてもらったけど。




歩美ちゃんのことも心配だけど、岩ちゃんに任せとけばとりあえず大丈夫だろう。




人「ミワコ、あっちに美味しいお肉があったけど、取ってこようか？」


「ほんとう？一緒に行くわ。」




ミワコさんの手を取って、ビュッフェのコーナーまで足を進めた。




「直人。私、これ食べたい。･･･直人？」


「･･･え？ごめん何？」


「だから･･･」



その一瞬、俺の視線はミワコさんじゃなくて愛する彼女をしっかりと捉えてしまった。




人「ごめん、少し待っててね」



ミワコさんに一言断り、新婦と楽しそうに談笑する直己の元へと急いで向かった。





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