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『けんじろっ･･･』
健「心配したやろ･･･。誰かに攫われたらどうすんねんほんま･･･」
家の近くの公園にダッシュで向かった。普段は車移動ばかりだったから、久々にこんなに息を切らして走った気がする。
すっかり日の落ちた暗い公園のブランコに座ってたAは、俺に気がついて大粒の涙を零しながら何回も俺の名前を呼んでいた。
あの日。五年前。
俺が上京することを伝えた日みたいに、やだよやだよって子供みたいに泣いて。
なんも変わってへん。そんなこいつのことが俺は。
『けんじろぉ･･･ごめんっ。』
健「もう、分かったから。俺も、ごめん。
料理、作ってくれようとしたんやんな」
机の上に置かれたビニール袋の中には野菜とか鶏肉とか食材が入ってて。冷蔵庫入れとかんとダメになるやんって思いながらも、どこか抜けているAの事が堪らなく愛おしくなった。
『ごめんなさい。』
健「分かったって」
『健二郎がね、知らない人みたいでこわかった。
また、どっか、行っちゃいそうで』
健「うん」
『もう、どこにも行かないで』
健「･･･ぶっさいくな顔やな」
『ばか！！誰のせいだと思ってんのよぉ･･･！ばか！ばかっ』
鼻も目も真っ赤にして、メイクもすっかり落ちてぐちゃぐちゃで。ぶっさいくな顔してんのに、俺はAが世界で一番可愛くて大切でどうしようもないんや。
力なく俺の足を叩くAの手が不意にピタリと止まった。
『すきなの！健二郎のことが、すきですきで』
健「俺もやーーーー！！！」
『ばかっ、うるさいっ』
健「俺も好きや。Aのことが好きで好きで大好きや！」
『ばかじゃないのお、もう、ほんまばかやぁ･･･』
Aの前にしゃがみこみ、涙でぺっとりと顔にくっついた髪の毛を丁寧に取ってやる。
真っ赤になった顔をじっと見つめると火が出そうなくらい更に赤くなって。ほんまに、可愛ええやつ。
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葵(プロフ) - kotaさん» ありがとうございます(^^)明日載せる予定なのでお楽しみにお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年3月31日 23時) (
レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
kota(プロフ) - また新作待ってます。特に隆二くん《*≧∀≦》 (2019年3月31日 14時) (レス) id: 1738584988 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 1980noさん» いつもありがとうございますm(_ _)m隆二さんお楽しみにお待ちください(^^)！ (2019年3月29日 7時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - 葵さん『JSB SEVEN JEWELRY』の完結お疲れさまでした。m(_ _)mまた新作と@LINEの方も楽しみにして待ってます＼(^^)／ (2019年3月28日 22時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - Koiru*さん» コメントありがとうございます(^^)もう少しお待ちください！m(_ _)m (2019年3月18日 7時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作成日時：2018年7月15日 19時
