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家に帰り、スカートをたくし上げると爪痕がくっきりと残り紫に変色していた。
怖い。
こうやって直接的に悪意を向けられることなど初めてだった。
やっと悩みが過ぎ去ったというのに、新しくやってきた蟠りは更に大きいものだった。
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その数日後、マリアさんから電話があった。
恐る恐る着信を取る。声は僅かに震えていた。
『も、もしもし』
マ「あ、Aちゃん？よかったー出てくれて」
もしかしたら、あれは夢だったのかも。なんてありえない期待もすぐに打ち砕かれて。
マ「逃げたかと思ったよ。あのさ、空いてる日ある？話したいんだけど。」
『えっと･･･』
マ「逃げたら、わかるよね？」
はい･･･頼りなく放たれた言葉に受話器から聞こえる満足げな笑い声。今思えば、逃げることだって出来たのかもしれない。
でも、迷惑かけたくなくて、信じてもらえるか分からなくて。誰にも言えなかった。
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約束の日が来て、この前と同じカフェにやってきた。既にマリアさんは到着していて、暇そうな顔で腕時計をじーっと見つめていた。
『すみません、遅れて･･･』
マ「全然大丈夫よー。なに頼む？」
メニュー表を広げて、こちらに見せてくれるマリアさん。
暫くすると店員さんがカフェオレ二つと伝票を置き、厨房へと戻って行った。
さっきまでの優しい態度は何処へやら。
眉間に皺を寄せ、コチラを疎ましそうに見つめる彼女の目を直視することは出来なかった。
マ「単刀直入に言うけど、あんた臣のこと好きなの？」
『え、いや･･･』
マ「あ、そう。なら私に協力してくれる？」
『協力･･･？』
マ「そう。とりあえず臣には近づかないで？」
なんて自分勝手な願いなんだ、
とても言えるはずのない言葉は喉の奥に消えていった。
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葵(プロフ) - 小田島陸さん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます(; ;)そう言っていただけると執筆の励みになります。本編は終わってしまいましたが、続編の方も見て頂けると嬉しいです(#^.^#) (2018年7月27日 19時) (
レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
小田島陸 - お疲れさまでした。葵さんの作品を読んでから、三代目がもっと好きになりました。メンバーみんな、それぞれの個性が出てて、いいなぁ・・・、って。 ここに来るのは久々だけど、いつの間にか終っちゃってて。もっと早く来るべきだったなって、後悔してます。(> <) (2018年7月27日 19時) (レス) id: 5915d49ecb (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 莉亜さん» 楽しんで頂けて嬉しいです(T ^ T)こちらこそありがとうございました！ (2018年6月30日 8時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
莉亜(プロフ) - お疲れ様でした！いっつも本当に楽しまさせていただきました！ありがとうございました！ (2018年6月29日 23時) (レス) id: bb8dfefc24 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - めいさん» お陰様で完結いたしました！そう言って頂けてとても嬉しいです(;∀;) (2018年6月29日 23時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作成日時：2018年4月16日 22時
