51 ページ2
.
隆「Aちゃんの気持ちも分かるけど、規則だから･･･」
『そうですよね』
少し悲しそうな顔をして隆二さんはそういう。
分かってます。
そんな顔させちゃって申し訳ないな。私が撒いた種だからね。
隆「でもさあ･･･」
隆二さんが独り言のように呟いた。
その後に続いた言葉は予想もしてなかったことで。
隆「俺、Aちゃんのバイト先バラしちゃったから、これでチャラになると思わない？」
『えっ？･･･でも』
隆「なるよね！」
『･･･はい、なりますね』
私がそう答えるとニッと白い歯を見せて笑う隆二さん。
なんだあ、全然怖い人じゃないじゃん。
むしろいい人。
『よかったあ･･･』
なんか、安心したら力抜けちゃって。
隆「え、Aちゃん大丈夫？」
『す、すみません。安心したら力が･･･』
濡れた地面に思わず座り込んでしまった私を、隆二さんはすかさず支えてくれる。
やばいやばい。
恥ずかしすぎるよ。
隆二さんは片手で私を支えながら、もう一方の手で器用にスマホを操作する。
隆「あ、もしもし？すみませんけど、迎えに来てもらえますか？･･･ははっ今度奢りますよ笑 お願いしまーす」
誰かと電話してたみたい。
隆「ごめんね、意地悪しすぎちゃったね」
『や、その私が勝手にこんなことになっちゃったので、気にしないでください･･･』
隆「もう少しで来ると思うから我慢してね」
誰がですか？って聞く前に、黒のバンが私たちの前にキキーっとブレーキ音を立てて留まった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 860人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あーちゃん(プロフ) - どのようにして友達追加ボタンができるようにしましたか？ (2018年3月7日 1時) (
レス) id: 6be1a3f418 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ココロのハナさん» こんにちは！早速追加していただきありがとうございます！LINEも小説もお楽しみくださいね(*^^*) (2017年9月28日 21時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - さこさん» こんばんは！早速追加していただきありがとうございます！是非お楽しみください♪ (2017年9月28日 21時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
ココロのハナ(プロフ) - こんにちは！山下さんのLINE@追加させていただきました！もー、これからのLINEが楽しみです！小説、これからも頑張ってください！応援してます(*^^*) (2017年9月28日 19時) (レス) id: 72aafd3825 (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - こんにちは。健ちゃんのLINE@、登録しました(^^) (2017年9月28日 19時) (レス) id: 997490eaeb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葵
| 作成日時：2017年9月7日 21時
