009 隆二 eyes ページ9
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「珍しいね、隆二くんがこんな酔うなんて」
そう言いながら俺をベッドに寝かせ、お水持ってくるね、とキッチンに向かった彼女。
アルコールで朦朧とする意識の中、目をつぶって必死に理性を呼び起こす。
────・・・ ぴとっ
冷たい感触が触れ、目を開けると。
キンキンに冷えたペットボトルを俺の頬に当て
「冷たくて気持ちいいでしょ?」
と顔を覗きこむ、優しい笑顔のAちゃん。
ベッドに腰掛けて俺を見下ろす彼女は、よく見るとシッカリ酔っ払ってて。
頬は赤くなり目もトロンとしてる。
半開きになった口唇からは、もう目が離せなくなって・・・
上半身を起こした俺は、彼女の腕を強く引き寄せ抱きしめた。
「────・・・ 隆二くん?」
「・・・ちょっとだけ。このままで、いて」
久しぶりにこうやって彼女と2人きりになれた嬉しさ。
EXILEの凄さを目の当たりにする、毎日。
喉に対する苛立ち。
単独への喜びや期待や不安や焦り。
その全ての感情が一気に溢れ出して、押し潰れそうな俺の心。
それを彼女の温もりで緩和しようと、抱きしめる力が強くなってく。
「────・・・ 隆二くん、痛いよ・・・」
胸の中から聞こえた弱々しい声に我に返り、パッと身体を離すと。
心配そうに俺を見上げたAちゃん。
そんな目で、見ないで
────・・・ 止まらなくなる
「────・・・ んっ・・・!」
押しつけた口唇はこの世のモノとは思えないほど柔らかくて。
その感触に夢中になっていたら、気づいたときには身体を反転させて彼女を見下ろしてた。
顔を離して見つめれば、腕を伸ばし俺の頬を撫でるAちゃん。
なんで、俺を受け入れるの・・・?
酔ってるから・・・?
それとも、少しは俺のこと・・・?
聞きたいことはたくさんあるし、伝えたい気持ちも溢れてる。
だけどそんなことよりも先に、彼女の口唇が欲しくて。
こじ開ける舌も拒まれることはなく、甘い水音を鳴らす。
「────・・・ ん、はぁッ・・・」
苦しくなった彼女が顔を離し、顎をあげて小さく息を吐いたとき
露わになった白い喉元に噛み付くように、顔を埋めた。
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みほこ(プロフ) - ニヤニヤがとまりません♪そしてまさかのピアス発見!!主人公ちゃんと隆二くんのかわいさに私もお仕事がんばれます♪もちろん、これからも楽しみにしてます♪ (2016年6月8日 9時) (レス) id: 6b3f9fe695 (このIDを非表示/違反報告)
紫 (Yukari)(プロフ) - みほこさん» コメントありがとうございます☆プレゼントの反応、更新しました。いかがだったでしょう( ´ ▽ ` )ノ この先も読んでもらえると嬉しいです! (2016年6月7日 21時) (レス) id: 2484694bbd (このIDを非表示/違反報告)
紫 (Yukari)(プロフ) - ねーやんさん» それなら良かったです(><)ATSUSHIをぶっこむタイミングを日々模索中・・・!(笑) (2016年6月7日 21時) (レス) id: 2484694bbd (このIDを非表示/違反報告)
みほこ(プロフ) - プレゼントの反応が楽しみです♪ (2016年6月6日 23時) (レス) id: 6b3f9fe695 (このIDを非表示/違反報告)
ねーやん(プロフ) - わけわからなくなはってませーん(^_^)むしろ個々の雰囲気が出てきた感じですねぇ。ATSUSHIのぶっこみ楽しみにしてます。ってか臣くんがぶっこんできましたね(笑) (2016年6月4日 11時) (レス) id: 99e7168525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫 (Yukari) | 作成日時:2016年5月30日 23時