Winter love story ３

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すっかりテンションがアガったわたし。


本当はもう少しブラブラしたかったけど、そろそろサボってると思われそうだからガマン。


有名なケーキ屋さんに立ち寄って、冷たいゼリーをお土産に買ってから事務所に戻った。




「戻りましたー！」


「お帰りなさーい」



デスクに荷物を置くと、隣のあゆみちゃんが聞いてくる。



「いいのありました？」


「とりあえず直人くん岩ちゃんELLYはOK！」


「中、見ていいです？」


「いいよー！」




直人くんのフェルトハットを見たあゆみちゃんは、これめっちゃカッコイイじゃないですかーなんて言ってくれたけど。




「･･･これは？」


「それ、わたしのハット。」


「じゃあこの箱は？」


「それ、わたしのピアス。」


「わー！遅いと思ったらサボってるー！(笑)」


「･･･口止め料、ありますぜ。」


「さすが先輩、わかってますな。」




差し出したゼリーに、悪い顔をして笑うあゆみちゃん。


あゆみちゃんのこういうとこ、大好き(笑)





オフィスにいるみんなにゼリーを配ったあと、わたしは化粧室に向かった。




暑い中 降ろして出掛けて後悔した髪をアップにして、お団子にする。


耳にはさっき買ったばっかりのピアスをさっそくつけて。


ゆらゆらするフリンジがすごく可愛くて、指先で何度も揺らしてみる。


その指先の下にはもちろんブレス。


ブレスの革部分とピアスのフリンジ部分は完全に同じ色。


きっと同じ人が同じ素材で作った１点物。


逆にわたし、よく見つけたなと思う。



「･･･引き寄せられたのかな、」


なんてね。



ピアスとブレスが一緒に写るようにして、鏡ごしに写メを撮る。


「これも送っちゃお」


そう呟いて開いた携帯には、いつの間にかメールがきてた。



『ヤバイ！そんなこといわれたら俺もがんばれそう！』



そこに添付された画像には、岩ちゃんと隆二くんの変顔ツーショット(笑)




『２人ともヒドイ顔ー(笑) てか見て！外回りしてたらいいの見つけちゃった！』



いま撮ったピアスの写メを添付して送信した。






今日は事務所に来るかな？


･･･早く、見せたい。



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