Winter love story ３

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「･･･？ なに？」


「いいから！開けてみて？」



中の箱を取り出しリボンをとく。


箱を開けた途端、わたしの息が止まった。





隆二くんがAちゃんらしいって褒めてくれた、ピアスと同じ三つ葉のクローバー。


レザーの中で渋く光るそれはめちゃくちゃカッコよくて。

だけど細く編まれてるからか、ゴツくなく可愛さもちゃんとあって。


見つめてるだけで自分が強く優しくなれるような、不思議なブレスレットだった。









目が離せずに見つめ続けるわたしの上から


「気にいってくれた？」って声が降ってきて。


パッと見上げれば、目を細めて嬉しそうに笑う隆二くん。


「これは絶対Aちゃんにしか似合わないと思ったから･･･買っちゃった。」





こんなとき、世の中の女子たちは一体どんな反応するんだろう？




ありがとう！って抱きつく？


うれしいよ！って泣き出す？




わたしは･･･


目を細めて笑う隆二くんを見つめたまま、フリーズするだけ。






「･･･気に入らなかった･･･？」



ブンブンと首を横に振る。



「あはっ！(笑) つけてあげようか？」



ブンブンと首を縦に振った。





「はい、出来た」



わたしの手首で存在感を放つ、それ。



「ありがとう･･･！嬉しい･･･！」



やっと言えたその言葉に、また目を細めた隆二くん。



「やっぱり、思った通り。すごく似合ってる」



優しい声でそう呟いて･･･わたしの手をとった。


つないだ手を何度も上げて、ブレスレットを眺めて、２人で笑って。





プレゼントって、貰った側が喜ぶものだと思ってたけど･･･

隆二くんは貰ったわたしと同じくらい喜んでるように見えた。



それがなんだか嬉しくて、涙が出る。



「えぇ！？いま泣くの！？時差！？」



なんて慌てる隆二くんを見ていたら、意識しすぎた変な気持ちなんかどこかに飛んでっちゃって。





笑い泣きしたあと、たくさんおしゃべりしながら、幸せな気持ちで飲んで･･･






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ゆらゆら、ゆらゆら心地よく揺れたと思ったら


ふんわり、ふかふかした場所に宝物のように降ろされて。


だけどそのあと離れて行ってしまうって、わかってるわたしは


どこにもいかないで、そばにいて、とすがりつく。



「大丈夫だよ、ここにいるから」



そう囁く優しい声は、震えていて。


震えを止めてあげられるように、強く強く抱きしめて


また･･･深い眠りに落ちた。




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