きみだけに

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生放送本番３日前。


私は職場に缶詰状態になっていた。

３時間以上の生放送。


国民が注目しているこの番組。
そして、私の韓国での最後の仕事。


コンビニにご飯を買いに行くと、もう見たくない顔があった。


「A」


「あ…」


「なんで俺のこと避けるんだよ。いくら電話しても出ないし」


「もう終わったって言ったでしょ？私忙しいの」


「帰ってこいって」


「…帰るよ」


「ほんとか？じゃあ」


『私日本に帰るから。荷物はそのうち取りに行くし、なんなら捨ててくれてもいいし。もう未練ないからあんたに』


「なんで急に日本語でしゃべってるんだよ」


手を握ってくるヨンスの手をはらう。


『触らないで』


「おい」


『さよなら』


あのときのジョンヒョンくんのぬくもりはあんなにも温かかったのに。
こんなにも違うなんて。




コンビニから出て会社に戻ると、私は無我夢中で仕事をした。



あと三日でもう終わり。


本番は笑顔でみんなに、あなたに会えますように。

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