箱に仕舞って、開けないで (ページ7)

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あの子ページ7

下駄箱の場所はクラスによって違う
昇降口まで一緒にきて、俺こっち側だからAちゃんの方すぐ行くねと先に行った大夢くん

…なんか当たり前な流れで帰ることになってる？！

『あ、大夢くん放課後忙しかったり、』

大夢「ううん、なんもないよ」
それより、って大夢くんが何かを言おうとしてこっちに来たタイミングで

「大夢、一緒帰らない？」

私よりも華奢で可愛くて、良い匂いがしそうな女の子が大夢くんに話しかけてた

大夢「何、待ってたの？」

私に話しかけてた大夢くんと同一人物とは思えないくらい冷たい声

「うん、私、大夢にずっと謝りたくて」
私、やっぱり大夢が好き…

きっとこれは復縁の流れ

私はお邪魔虫になっちゃうから先に帰ろうと昇降口に行くために大夢くんの後ろを通ると

ぐいっと掴まれた手

大夢「俺、もう遥さんのこと好きじゃない」

そう言った時の大夢くんは緊張したみたいで
掴んでいた私の手をもっとぎゅっと握っていた