箱に仕舞って、開けないで (ページ25)

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罪悪感を隠してページ25

大夢くんがつけたキスマーク

決して嫌な気持ちはなくて、慣れなくてドキドキしてただけなのに

嘘をついてしまった罪悪感

『嘘、ついちゃった』

家に着いてから今日の余韻に浸ろうと思ったけれどそれどころじゃなかった

大夢「もしもし？Aちゃん？」

『もしもし？大夢くん、こんばんわ』

大夢「ふふ、こんばんわ」
急に電話どうしたの？なんかあった？

電話口から聞こえる大夢くんの声
普段よりも電話だと籠って聞こえるから、大夢くんの声が耳にダイレクトに響く

『んー、お家に無事に着いたから、報告…？』
瑠奈から電話したほうがいいよって言われて

恋愛初心者すぎて何も分からない私に、こうしたほうがいいんじゃない？とアドバイスをくれた瑠奈

今日はずっと一緒にいてくれたし、アドバイスまでしてくれて
瑠奈にしてもらってばかりだった

大夢「あぁ、そゆこと！」
無事にお家にいるなら良かった

声色できっと笑顔なんだなぁって分かるくらいにはもう大夢くんの声を聞いてる
それが少し嬉しい

大夢「今日楽しかった？」

『うん！久しぶりに行ったんだけど、たくさん歩いてアトラクション乗れて最高だった！』
今度一緒に行きたいなぁ

話の熱量のまま、大夢くんとも行きたいと言ってしまった

いや、全然いいことなんだけど

こんなにスルリと自分の口から言えるものなのかとびっくりしてる