箱に仕舞って、開けないで (ページ11)

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大夢「『あの…！』」

当たり障りのない会話をして、一通り盛り上がった後、今しかないと思って切り出せば

大夢くんとタイミングが被ってしまった

『あ、ごめん！先に言って！』

大夢「え、でも」

『私のは後ででいいから、』

大夢「うん、昨日のことでさ」

あぁ、やっぱり
怒ってたのかな

何を言われてもいいようにグッと踏ん張った

大夢「Aちゃんの言ってた通りだなって」

『…へ、』

大夢「俺、最低だったなぁって思ったんだ」
昨日、自分でも思い返したら無理やり全部嫌な記憶に塗り替えて、自分も無理してたなって

大夢「Aちゃんのおかげで気づけたよ」
ありがとう

『う、ううん…私、昨日踏み入り過ぎちゃったと思って、謝りたかったの』
ごめんね

私も絶対に言わなきゃと思っていたことを伝えた
謝るなんて、って大夢くんはびっくりしてたけど

大夢「昨日はAちゃんにあんなこと言っちゃったけど、やっぱ恋愛って幸せな気持ちになれるね」
次の恋愛探すことにした！

まぁ見つかるかわからないけど、って昨日みたいな可愛い笑みを私に見せて言う

次の恋愛…？

大夢くんの、

そんなことをぼんやり考えてるうちに、昨日と同じ場所に着いた

大夢「ここ座ろ」

『うん、』

昨日と同じ席
隣は大夢くん

淡々と進む委員会の話を聞きながら、なぜか私の頭はさっきの大夢くんの言葉でいっぱいだった