Starlight II (ページ2)

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どうして、私はこんなに焦ってるの？
焦ることなんてないじゃない、景瑚くんのこと好きなんだから…

「2人で何しとん……って、、」

汐恩が突っ込もうとしただろうに、私たちの手元を見て、続きを言うのをやめた。

「…なんやねん、水臭いな！俺にも言うてや！！」

あははと豪快に笑う癖は変わってないんだね。
1年会ってなくても、好きだって蘇ってしまったあの時を思い出す。

「、俺ら付き合ってるんだ」

景瑚くんも、振り絞って言った言葉だった。

今日は汐恩しかいなくて、

『…あれ、今日は美鈴ちゃんは？』

と聞いてしまっていた。

「あー、、……今日はおらんねん、」

あー、って言った後の間がなんだか違和感を感じさせるような感じだったけど、…気のせい？

これ以上この場にいない方がいい、と思ったのか景瑚くんが、

「じゃあ、俺ら今から行くとこあるからさ、」

と適当な嘘をついて汐恩とその場で別れた。

無言で手を握って歩き出す景瑚くんについて行くことしかできなかった。