Starlight (ページ44)

今日:27 hit、昨日:55 hit、合計:79,398 hit

・ページ44

それからというもの、あんまり景瑚くんからお誘いはなく……

あれ、何期待してんの？私、ないない、やめてよ。

なんだか周りの子が騒がしい。
かっこいい、とか連絡先聞いたら待ってる子がいるって断られたーとか、そんな感じ

『どうしたの？』

流石に気になって他の子に聞くと、

「あっ、Aちゃん！あの人だよ！スタイル良くってモデルみたいだよね〜」

…景瑚くんやないか、

さっ、会わないように退散退散〜
とか思ってたのに、

これまたタイミングがことごとく悪い私。

また別の子に声をかけられた。

「あ、Aちゃん！校門の前にいる人、Aちゃんのこと探してたよ〜」

『あ、う、うん、ありがと〜…』

……なんで名前出すかなぁ、アホ！！

それでも会わないようにルートを変えて帰ろうとした時、

「あっ、Aちゃん〜、なんで逃げるの！！」

…捕まっちまった……

『わぁ、景瑚くん、久しぶりぃ』

「…そのキャラ設定なんなの」

『……どっか寄るなら早く行こ、ここは目立つ無理早く』

「おっけおっけ〜、んじゃ、はい」

『…？？？、』

「手、繋がないの？？」

『はぁっ？！つ、繋がないでしょ、付き合ってないのに、何言ってんのまじで…』

「え〜、つまんないの〜」

『ほら、早く行くよ』

「はいは〜い」

2人並んで歩いてても、静かになっても落ち着くんだよなぁ、別に緊張しないし……

「あ、そうだ、今日は夜ご飯食べよう！」

『ねぇ本人に確認もなしに決めるの？』

「隣にいるんだから何とか言えるでしょ？」

『意地悪……』

「ごめんごめん笑何食べたい？？」

『ラーメンっ！！！！！』

「勢いすごい笑笑好きなの？」

『うん！！大好き！！』

「ありがと！」

『…ラーメンがね、』

「なぁに照れちゃって！こーゆーのは言われたもん勝ちなの〜！」

私が何の意図もなく言った言葉を自分に向けた言葉に置き換える景瑚くん….油断ならん