Starlight (ページ3)

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それからと言うもの、鶴房くんと関わる機会が増えた。
最初は私がこんなにガツガツ来るタイプだとは思ってなかったみたいで、向こうはかなりびっくりしてた笑

『ねぇねぇ、この映画、興味ある？』

「え！お前この映画好きなん？！俺も好き！！」

知らなかったこともある。
鶴房くんとは好きなアニメや漫画が似てたから、映画化されたものを2人で観に行くことになった。

「ねぇ、Aちゃん」

『んー？どしたの、木全くん』

「木全、じゃなくて名前で呼んで？」

……うさぎ？この子
いやいや、じゃなくて、急に？？

『名前？翔也くんって呼ぶ？』

「えー、翔也って呼んでよ〜」

『えー、慣れたらねー、翔也くん』

「翔也くんでもいいや！」

『なにそれ笑』

でも、どうしたんだろ、翔也くん
急に翔也って呼んでって……

はっ、そんなことより……

『翔也くん翔也くん、』

「ん？どうしたの？」

『鶴房くんって、おしゃれ？』

「どうして？？」

『あー、今度出かけるんだよねー、好きなアニメ映画化されるのー』

と言うと、少し困ったような顔をした翔也くん。

『あ、困らせたらごめん、やっぱなんでもない！』

「あ、ごめん、そういうわけじゃなくて、びっくりして笑」

『ん？』

「汐恩が女の子と2人で出かけるとか、初めてだし、……」

『そうなんだー、でも多分女子って認識じゃないよー笑』

「そう？」

『うん笑趣味が一致する友達！笑』

「友達かー」

『うん、あ、えっと、それで……？』

「あ、汐恩？あんまり服に興味なさそうだし、目立つ服装はしないと思うけど……」

『そっか！ありがとう〜！』

放課後に茉耶に付き合ってもらって、服を買いに行った。
なんせ、私もあんまり服を持ってないから……

着替えが楽なワンピースを買って、かばんはお母さんから借りることにした。