Starlight (ページ20)

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まだ好き？ページ20

学校に着くと、翔也が私の席に来た。

「Aちゃん！おはよ〜」

朝からふわふわしてて可愛い。
ほんとうさぎじゃんこの子。

『翔也おはよ〜』

「うん！！あ、汐恩！おはよ〜」

「おん、おはよ」

『汐恩、おはよ』

「…おん」

やっぱり冷たいよね……
あれから気にしないようにしてたけど、本人を前にすると、何かしたのかなって思っちゃう。

「…もう、汐恩冷たぁ！！」

『…翔也…』

「あっ、ごめん！！今日お昼一緒に食べよ！！」

『…うん、気遣わせてごめんね、』

「いいの！気にしなぁい！！」

ほんとに翔也に助けてもらってばっかりだなぁ…

チャイムがなって、翔也も席に戻っていった。

先生「おはよう、今日はね、紹介したい子がいます」

先生のその言いように、なんだよ〜とか結婚すんの〜？とかそんな声が飛び交う。

先生「違うわよ、去年まで海外留学してた子が、帰ってきたのでうちのクラスに入ることになりました！」

突然の知らせにみんなが騒ぎ始める。

先生「はい、入って」

皆の注目が一点に集中する。

入って来た子はサラサラのミディアムヘアで目元がぱっちりした子だった。

「、はじめまして、佐野美鈴です。よろしくお願いします…」

少し笑顔で控えめに自己紹介したその子は、可愛らしくて、誰かのことを見つめていた。

みんな、その子に興味津々で気付いてなさそうだったけど、私は気付いちゃった。

汐恩のことを見つめていた。

先生「んーと、じゃあ、鈴木さんの前の席に座ってくれる？鈴木さん、色々教えてあげてね？」

なんてこった……

『、はい…』

美鈴「鈴木さん、？よろしくお願いします…」

可愛いんだよなぁ、裏表のなさそうなその瞳が、なんだか私は苦手だった。