Starlight (ページ13)

今日:34 hit、昨日:55 hit、合計:79,405 hit

・（木全side）ページ13

自分で確かめない方がいいことくらい分かってた。
でも、いつまでもAちゃんが認めないから。

「Aちゃんは、汐恩に彼女ができたらどう思う？」

そう聞いた時、一瞬辛そうな顔をしたけど、すぐ考えるような顔をして、

『何言ってんのー！汐恩に彼女？おめでたいじゃん！も〜』

明るそうに言ってるけど、無理してることくらい分かってるんだから。
木全のこと、舐めてもらっちゃ困る。

「……ほんとに言ってるの？」

『ほんとほんと〜！もー、翔也変なこと言わないでよ！』

「嘘はダメ。」

僕の真面目な顔を見たAちゃんは、少し怯んで、

『嫌だよ、でもさ、でも、私が思ってる好きと、翔也くんが言ってる好きは違うかもしれないじゃん！』

違わないよ、分かるもん、僕だって………

「ううん、違わないよ、Aちゃん見てたら分かる」

『そ、そう？』

「うん、木全を舐めないでよ！無理はしないで、困ったらなんでも言って！仲良い友達なんだから！」

“友達”、そうだよ、友達

自分に言い聞かせたけど、やっぱり少し辛い。
あ、Aちゃんには伝わらないようにしなきゃ…。

そんなこと言ったって、茉耶ちゃんにはバレてたんだけどね笑
Aちゃん、鈍感だから。

今はその鈍感さに頼らせて。