Starlight (ページ11)

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汐恩はもちろんのこと、景瑚さんも速くて、2人の走りを見て、私たちの応援も熱を増す。

『し、汐恩ーーーー！！！頑張れーーーー！！！いけーー！！』

少し、いやかなり、名前を呼んで応援するのは恥ずかしかったけど、汐恩はぐっと力を入れて、景瑚くんを抜かしてそのままゴールした。

放送「1位は1年3組！！！おめでとうございます！2位は1年4組！！大接戦でした！！お疲れ様です！」

拍手がどこからともなく出てくる。
おめでとう、叫ぶ勇気は流石にもうないから、心の中で言う。

放送「では！1位ということで1年3組のリレー選手の方々に少しだけインタビューしようと思います」

おいおいおいおい、なんか翔也こっち見てニコニコしてるし、汐恩も、、あんたら、変なこと言うんじゃないよ……

放送「では、アンカーの汐恩さんから、1位、おめでとうございます！」

「あー、ありがとうございます！」

放送「どうでしたか？」

「んーー、みんな速くて、1位取れるんかな？って少し不安だったんすけど、俺の友達が、でーーーーーっかい声で応援してくれたんで、多分翔也もっすけど、声聞こえて頑張れました笑」

「な？翔也笑」

「うん笑、声おっきくて聞こえてきちゃったよ、笑」

放送「そちらの方のお名前聞いてもいいでしょうか？」

「あぁ、嫌がりそうっすけど、名前呼びますね笑Aーーー！！！ありがとうなーーーー！！！」

「ありがとうーーーー！」

ゲッ……ほんとに言いやがった
感動のシーンっぽくありがとう〜じゃないよ！！全く……

『い、いいえー！！1位おめでとう！！！！』

「ほら、声でかいっしょ？笑」

好きな人に女の子だと思われてないって、結構辛いな……

「あの〜、」

『ヒッ、……はい、』

「あ、さっきのやつなんすけど、リレーって、見てくれてました、よね？笑おっきい声で応援してたし、笑」

『あぁ、はい笑、応援してました。景瑚さんも速かったんですね、流石アンカー笑』

「ほんとは汐恩くん抜かして1位取りたかったんですけどね……」

『あいつはもうほんとに速いですよー？笑』

「ははっ、そうでした、めっっっっちゃ速かったっすよ笑」

『でしょ〜』

「あ、あの、」

『どうしました？』

「連絡先、教えてくれませんか？」

『え？』

「変な意味じゃないです笑もっと話してみたくて笑」

『あ、いいですよー、これ、』

「あ、ありがとう……」

そんなこんなで景瑚さんとLINEを交換した。