GOOD LIFE 3

国際電話 ページ26

ピピピピッ

…電話か？

日本公演の夜

シャワーを浴びてホテルの部屋で寛いでいる所に俺のスマホが鳴った

ニイガタという所は米が美味いって聞いて
寿司とか日本らしい食事をしてお腹いっぱいだったので少し眠くなっていたところだった

JH「…ちっ。誰だよ」

知らない番号だ

ピピピピッ
ピピピピピピピピッ

しつこい

ピピピッ
ピッ

あっ諦めた？

JH「日本のファンだったりしてw」

ビールを少しだけでも口に含んで
寝てしまおうかとも考えた

が…

ピピピッ
ピピピピッ
ピピピピピピピピッ

なんだよ
マジで誰なんだよ

ピピピピピッ

JH「はー」

開けたばっかりの缶ビールをグイッと一口飲んで
そのままの勢いで通話という文字の部分をタップする

たくっ
マジでファンとかだったら怒鳴ってやる！

さーどうする？
お前は誰だ！？

『………も、もしもし？』

ぁ？

JH「あー…もしもし？」

マジでイタズラ電話だったりして

『ジュニョン私！わかる？？』

え？

JH「あっ……」

この声

JH「A？」

A『おーさすが♪やっぱり分かってくれたw』

え？
予想外だった
まさかAだったなんて

でも

JH「番号…」

知らないやつだし

A『ビックリすると思うけど私今ね…日本にいるの』

は？
なんて言った？

は？

JH「はぁーーーー！？」

A『だよねwそういう反応になるよねwあ！ジホも一緒に来てまーす♪もう寝ちゃってるけどーw』

JH「なんで？どうして？」

ジホがいるならドゥルとミナリは？？

A『ドゥルとミナリはお義母さんのところ。実は実家から連絡があってずっと飼ってる猫がやばそうって…それで…』

猫？

JH「あー何匹かいたよな」

A『そう。もう長生きで大往生って感じではあるんだけどね』

JH「大丈夫なのか？」

A『うん。弱ってるし目も見えてないけど…私の事分かってくれたような気がする。ジホは会ってないから会わせたくてつい…ごめんね？』

そっか
ジホに会わせたくて…

JH「いや。でもビックリしたw知らない番号だったしA日本にいるしw」

A『あははこっちにいるからコッチの電話使った方がいいのかなー？って思ってさwビックリさせちゃったねw国際電話高いしねw』

なるほどね

A『相変わらず腰が痛くて移動が大変なんだけどw』

そうだ
日本に来る前に痛めてて心配してたんだ
俺が後ろ髪ひかれてたら

《待ってる人達いるんだから行ってこい》

そう言われたんだ

JH「まさか付いて来るとはなw』

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