【ジョジョ】BLOOD and STAR【一部】 (ページ2)

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第１話ページ2

１９世紀、英国。栄える者は栄え、堕ちる者は堕ちた時代。世が世だから格差が広がるのは仕方あるまい。人間の世は常に格差の世界だ。
　なら『人間じゃなければいい』。古代人はそう考えた。
　話は三人の少年へと移ろう。
　一人は野望に打ち勝ち太陽の力、黄金の魂を継ぐ者。
　一人は野望を手にし世界の闇を歩む永遠を手にした者。
　もう一人は――

「人形をかえせ！」

　強いものに立ち向かう者。……縁のない話だ。そうだと思っていた。だからずっと傍観していた。
「ぼくは本当の紳士をめざしているからだ！」
「――！」
　傷だらけの背中を見せて帰る少年、ジョナサン・ジョースター。そいつを木陰から見ているだけの存在だったレイはその少年の強さを知る事になる。

「お前ひとりなの？」

　軽い興奮を抑えながら話しかけた。少年は川辺で犬とブドウのカゴと一緒に座っていた。ジョナサンは俯いた。ずっと見ていたから分かる。こいつはハブられたのだ。ジョースター家の養子によって。
「ぼくにはダニーがいる。……こんなの平気さ」
「そうなのかい？ひどいイジメられようじゃあないか」
　川べりのジョナサンの横に腰かけた。ジョナサンの顔や膝には擦り傷がたくさんある。まるで散々蹴られまくったサッカーボールのようだ。
「……ディオの差し金だろ？知っているよ。ボクシングでは大変な目にあったね……うらやましいことにとりまきたちもディオに惚れ惚れだ」
　ジョナサンの横に置かれたカゴからハンカチを取り出した。あの時に付いた血は綺麗に洗い流されている。
「……父さんはディオをかわいがってる。……たしかにディオはよくできる。けど……」
「お前はディオっていう存在を受け入れられない。……分かるよ、だからぼくはお前と友だちになりたい。お互い理解しあえるんじゃあないのか？」
「――！ほ、本当かい？」
　顔を上げたジョナサンの瞳がきらりと光った。ダニーも尻尾を振った。
「ぼくはレギオン・ブラッド。……お前はなんていうの？」
「ジョナサン・ジョースター。……ジョジョって呼んでくれよ」
　『友情』！二人を変えたのはそれだった。鮮やかな色が二人の間に描かれた。
　ジョジョとレイ、二人が仲良くなるのに時間はいらなかった。

「やぁ――きみがエリナかい？」

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To be continued
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