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「大丈夫!一緒に仕事、覚えさせよう!」
結衣「ありがと〜!本当に頼りになる!
やっぱ持つべきものは金より彼氏より友!!」
「大袈裟…(笑)」
オフィスに戻ると、また何やら大変なご様子。
「あ、あの…どうかされました…?」
聞けば、さっき結衣が怒っていた後輩くんが
データを消して逃げたという。
────え、今時そんなことある?!
こんなことになるとは思わず、
結衣も焦っている様子だった。
「追いかけないと!」
結衣「いいよあんなやつ!」
「ダメだよ!絶対にダメ!!」
私は何故かよく分からないけれど、
このまま放っておいたら後輩くんが
後悔すると思い追いかけた。
────確か…スーツを着崩して…青いネクタイの…
「あ!いた!!」
後「え。やべっ!!」
「ちょ、なんで逃げるの?!」
自分でも信じられないくらいの速さで
すぐに追いついた。
────なんか今日足速い…!
忙しくなったせいかな…(笑)
後「なんすかマジで…。俺、あの会社辞めるんで。
放って置いて貰えますか?
何やってもガミガミ怒られて、やってらんないんで。」
「じゃあ!こうしよう!!」
後「はい?」
「今日から3日!私が教える!!
結衣にはその間休暇を取ってもらう!
どう?!後輩くん!!」
後「さすがっすね。こっわ。
東京で活躍してるって小耳に挟みました。
でも…俺がそんなこと出来るわけ…」
「なんで…諦めちゃうの?頑張ろうよ!
よく言うでしょ?!努力は必ず報われるって!」
後「綺麗事ですね。
俺の場合努力して怒られるんで、もう終わってますね。」
「私だって…諦めたい!この仕事!!
私だって…好きなことして生きたい…。
でもそれじゃ…今までが全部ダメになっちゃうから…
だから…続けてるっていうのに…」
色んな思いが溢れて、涙が出てくる。
故郷に帰ってきて、後輩に言うことではない。
全部自分の事。自分の問題。
────自分の気持ちに余裕ない…
八つ当たりなんて最低だ…。
「あ、ご、ごめん!」
後「分かりましたよ!泣かないでくださいって!
戻ればいいんですよね!戻れば!」
「あ、ありがとう…」
オフィスに戻ると結衣が待ち構えていた。
結衣「やってくれたわね、私の愛しの後輩くん。」
後「すんません!!」
さっきとは打って変わって結衣の前だと
ペコペコしている後輩くん。
「結衣、ちょっと見せて?」
結衣「えっ、すご!戻った!!」
「うん、実はこの前もデータ消えかけたことあって…(笑)」
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Miaya(プロフ) - くうさん» コメントありがとうございます!!読んで頂けて嬉しいです! (2020年2月23日 18時) (レス) id: 7e8e82bff7 (このIDを非表示/違反報告)
くう(プロフ) - 言葉の表現とかもすごく素敵でした!!すごく楽しませてもらいました〜ありがとうございました! (2020年2月23日 0時) (レス) id: ddbb6960dc (このIDを非表示/違反報告)
みあや(プロフ) - 櫻 紅さん» コメントありがとうございます!!コメント読んで少し泣きそうになりました...(T ^ T)最後まで読んで頂きありがとうございました! (2020年2月17日 18時) (レス) id: 7e8e82bff7 (このIDを非表示/違反報告)
櫻 紅(プロフ) - 完結おめでとうございます。主様が黒王子の方も両方平行して書くの本当に大変だったと思います。すごく毎話展開が気になって楽しませてもらいました!素敵な作品に出会えて本当に読んでいて楽しかったです! (2020年2月17日 11時) (レス) id: 69e9e9ec66 (このIDを非表示/違反報告)
みあや(プロフ) - kurumuさん» 今まで読んでいただき本当にありがとうございます!!そう言っていただけてすごく嬉しいです(*^^*) (2020年2月16日 14時) (レス) id: 7e8e82bff7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MÏαyα | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時:2019年12月28日 1時