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ー瑠姫sideー
────なんでこんなことしてるんだろう…。
ストーカーみたいだな。自分こっわ(笑)
今日はAに会いたくなった。
俺はAの帰りを待って、座り込んでいる。
さっき近所の人に「やばい人」みたいな目で
見られたところだ。
────あ、しゃがんでるのがやばいの…?
でも待ってる事に変わりはないから…
あ、ここにいること自体がやばいのか…!
分かってるんだよそんなこと。
でも会いたいんだよなー。
今日に限って帰ってこないA。
残業でもしているのだろう。
最近Aは企画を任されて忙しくしていた。
────てかマフラーしてるのに寒すぎっ!
すると横から足音が聞こえ、振り向いた。
A「ん?」
「あ、A。おかえり!」
少し落ち込んだ様子のAが頬と鼻を赤くして
俺の前に現れた。
────やばいな…(笑)
赤鼻のトナカイでも極めたのか…(笑)
そう思っていると、
Aは何かを思い出そうと考え込んでいる。
────おーおー、何か思い出そうとしてるな…(笑)
「あ、何も約束してないよ(笑)」
A「あれ?…今日はどうしたんですか?」
「うん…大丈夫。Aの顔が見れたし?」
A「えっ…///」
────わかりやすいな!(笑)
Aはさっきよりも頬を赤くして手をパタパタして
冬なのに自分に風を送る。
俺の最近ハマっていることはAを照れさせること。
A「あと…ライブ同行できる予定だったんですけど…
打ち合わせと被って行けなくなっちゃいました…」
予想的中してしまった。
最近忙しいから本当に行けるのか不安だった。
「その代わり、1つお願いしたいことがある!」
A「はい!なんですか??」
「今度さ、俺の買い物に付き合ってくれる?(笑)」
断られる、そう思った。
でもそれは俺が思っていただけだったようで。
A「えっ?!それは…大丈夫…なのでしょうか…」
「うん!すごい地味コーデで行くし!」
A「そうですか…(汗) うーん…分かりました!
ライブに行けない代わりになるなら!」
少し動揺しているAだったけれど疑いもせず
誘いを受けるなんて。
これだからAは放っておけない。
「やった!どこ行こうかな〜考えながらライブしよ〜」
A「いや、そんな!
私のことなんて考えずに楽しむことだけ考えて
ライブしてください!!」
「え〜、せっかくの機会なのに〜」
冗談でさえ、真に受けるAが可愛くて、
この子を本気で守りたいと思った。
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Miaya(プロフ) - くうさん» コメントありがとうございます!!読んで頂けて嬉しいです! (2020年2月23日 18時) (レス) id: 7e8e82bff7 (このIDを非表示/違反報告)
くう(プロフ) - 言葉の表現とかもすごく素敵でした!!すごく楽しませてもらいました〜ありがとうございました! (2020年2月23日 0時) (レス) id: ddbb6960dc (このIDを非表示/違反報告)
みあや(プロフ) - 櫻 紅さん» コメントありがとうございます!!コメント読んで少し泣きそうになりました...(T ^ T)最後まで読んで頂きありがとうございました! (2020年2月17日 18時) (レス) id: 7e8e82bff7 (このIDを非表示/違反報告)
櫻 紅(プロフ) - 完結おめでとうございます。主様が黒王子の方も両方平行して書くの本当に大変だったと思います。すごく毎話展開が気になって楽しませてもらいました!素敵な作品に出会えて本当に読んでいて楽しかったです! (2020年2月17日 11時) (レス) id: 69e9e9ec66 (このIDを非表示/違反報告)
みあや(プロフ) - kurumuさん» 今まで読んでいただき本当にありがとうございます!!そう言っていただけてすごく嬉しいです(*^^*) (2020年2月16日 14時) (レス) id: 7e8e82bff7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MÏαyα | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時:2019年12月28日 1時