第22夜 バスに揺られて ページ22
館の門をくぐり、ちょっと歩けばもうそこは何の変哲もない普通の住宅街だった。
そこからバスを待って乗り込む。
5人もいるので、1番後部座席に座る。私は何故か真ん中に座らされた。
「っていうかAは何でメイド服で来なかったん？」
「いや、来るわけないじゃないですか！本当、来た時の私服があって助かりました…」
景瑚さんに「じゃあ景瑚さんも燕尾服で着てくださいよっ」と言い返すと、「言うようになったな〜」と小突かれた。
しかしまぁいつもあの館にいたから、こうやって外でみんなのことを見るのも新鮮だな〜と思ってバスに揺られていると…
ん？なんか、視線を感じる………？
よく見てみると、前の方に座る女子高生や主婦らしき人たちがチラチラと振り返りコソコソ…
Aは少し考えてハッとした。
右を見ると、翔也と碧海。左を見ると、景瑚さんと拓実さん。
「(もれなくイケメンだ………！)」
毎日一緒にいてちょっと忘れてた感も否めないが、噂したくなるのも理解できる。
そんなことを思っているうちに、バスは目的地に到着し、停車する。
「さっA、降りるよ」
座席から立ち、私の前に来た翔也が手を差し出す。
改めて意識した後だと急に恥ずかしくなるな…
かと言って手を取らないのも不自然なので。
Aは平然を装って翔也の手を取った…はずだった。
手を取って立ち上がると、自然と翔也との距離が近くなる。
「緊張してんの？」
翔也はAにしか聞こえないように、そっと耳元で呟く。
意識してんのバレてる！そう思って翔也の顔を横目で見ると、前髪の隙間から嬉しそうに細める瞳が見えた。
バスを降りるまで私の手を離さなかったのは、絶対にわざとだと顔が熱くなるのを感じながらAは思った。
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咲夜(プロフ) - 週7寿司さん» こちらこそいつもキュンキュンするお話を書いてくれてありがとうございます！(*^▽^*) (2021年1月12日 5時) (
レス) id: 6a5774188a (このIDを非表示/違反報告)
週7寿司(プロフ) - 咲夜さん» 私もキュンキュンしながら打ってます！笑更新頑張ります、いつもありがとうございます〜！ (2021年1月11日 23時) (レス) id: 8486858bad (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 第22夜の最後辺りの翔也くんの台詞にキュンｯときた(///∇///)（キュン死するかと思った） (2021年1月11日 6時) (レス) id: 6a5774188a (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 週7寿司さん» 確かに豆ちゃん食べにきそう…更新頑張って下さい(p｀･ω･´q)ﾌｧｲﾄ〜！！ (2021年1月11日 6時) (レス) id: 6a5774188a (このIDを非表示/違反報告)
週7寿司(プロフ) - 咲夜さん» 純喜は吸血鬼になってもカルボナーラ作ると思います！笑そして豆とか食べに来てると思います笑更新頑張ります！ありがとうございます！ (2021年1月10日 22時) (レス) id: 8486858bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴日 | 作成日時：2020年12月21日 0時
