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JK「本当にたくさん傷つけてごめんな。」

「…オッパ、」

JK「こんな面倒くさい俺なのに、変わらず大好きだなんて思ってくれてありがとうな。」






カキ氷の入ったカップをベンチの端っこに置いたグクオッパは、私にさらに近づいてきて肩が触れ合う。

そのままグクオッパの大きな手に、私の手が包まれた。








JK「これからは、Aのこと悲しませないって誓う。だから…ずっと、俺のそばにいてほしい。」

「そんなの、当たり前だよっ…」

JK「A、俺も大好きだよ。」

「っ、グクオッパっ…」






ギュッと重なった手にさらに力が加わると同時に、グクオッパの顔が近づいてくるのを感じて目を閉じた。

優しく優しく重なった唇に、また涙が出そうになった。






唇が離れてゆっくりと目を開くと、それと同時に大きな音が鳴って花火が始まった。

花火を見に来たというのに、私とグクオッパは見つめ合ったままで、お互い視線を逸らさなかった。







「…オッパ、好き。」






少しだけ腰を浮かせて、グクオッパの頬に唇を当てた。

そしたらそのまま私の後頭部に手を回されて、また唇同士が重なった。






「…んっ、」






ここが外だということも忘れて、何度も何度も角度を変えて唇が重なり合う。

いっときして顔が離れると、グクオッパはきっと真っ赤になっているであろう私の顔を見てまた笑った。






JK「ふふ…ほんと可愛いわ。」

「っ、」

JK「せっかく来たし、ちゃんと花火見よっか。」






ケラケラと笑いながら、グクオッパは何度も打ち上げられる花火に視線を向ける。

その横顔があまりにも綺麗でかっこよくて、私は花火よりもグクオッパに見惚れてしまう。






JK「こら、俺見てどーすんの。」

「へへっ、ごめんなさい。」






ようやく花火に目を向けると、地元の小さなお祭りではあるけど打ち上げられる花火はどれも綺麗で、目が離せられなくなる。

そのままずっと花火を眺めていると、急に横からカシャッなんて音が聞こえてくるから、オッパの方に振り向く。






花火でも写真に収めてるのかななんて思っていたのに、スマホは何故か私の方に向けられていて驚く。







JK「あ、バレた。」

「え、私を撮ったの…!?」

JK「今日から、俺の待ち受け確定だよ。」






なんて言ってグクオッパはスマホを見つめて笑うから、私もすぐにスマホを取り出して、今この瞬間のグクオッパを写真に収めた。






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作者名:ぴぴ | 作成日時:2020年6月3日 2時

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