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テヒョンくんに相談した日から数日が経ち、今週もあっという間に金曜日。
夏休みに入ると、なんだかいつもより時間が経つのが早く感じる気がする。
バイト先に行くと、今日は金曜日なこともありいつもより混んでいるように見えた。
「あ、ソヌくんだ…！」
SN「…ああ、お前か。」
「お見舞い来てくれた以来だね！あの日は、本当にありがとう…！」
SN「仲直りしたんだってな、聞いたよ。」
良かったな、そう言って小さく笑ったソヌくん。どうやら今日は優しいソヌくんのようだ。
SN「今日、サークルの飲み会開かれてるみたいだけど、大学名がお前の彼氏が通ってる大学だったぞ。」
「え、嘘…！」
そういえば、グクオッパが今週の金曜日に新入生歓迎会って言うので、飲み会するって言ってた。
「…オッパ、いるかも。」
SN「え、お前の彼氏？」
「うん、飲み会行くって言ってたし、その話聞く限り多分そう。」
私がそう言うと、さっきの優しいソヌくんはあっという間に消えて、また意地悪そうな顔を浮かべていた。
SN「なら、こんな赤ちゃんみたいなやつを彼女にした人の顔、しっかり見とかなきゃだな。」
「は、はあ…！？」
SN「赤ちゃんも彼氏に会えるなら、良かったな？」
「もう！赤ちゃんじゃないから…！」
怒る私にケラケラと笑うソヌくん。やっぱりこの人の性格は掴めそうにない。
優しくしたと思ったらすぐに人を苛つかせる天才だ。
『お、ソヌとAちゃん！今日忙しいから、もう出れるか？』
休憩室の扉が開いて顔を覗かせた店長が、人手が足りないのか焦ったように口にする。
慌てて準備を終わらせて、私はソヌくんと一緒に接客に付いた。
SN「注文入ったから行くぞ。」
「あ、うん！」
呼び出しのチャイムが鳴って、私はソヌくんと個室に向かう。
個室の扉を開けると、そこがひと目でサークルの飲み会だというのはわかった。
「…あ、」
軽くグクオッパがいないかな、なんて探していると1番奥の席でグクオッパとジミン先輩の姿を発見した。
きっとサークルの先輩であろう人たちと楽しそうに喋っていて、私に気づく様子はなかった。
SN「おい、ボーッとすんな。」
「…あ、ごめん。」
慌てて注文を聞いた私は、最後までオッパに気づかれることなくソヌくんと個室を出た。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
