028【JK】 ページ28
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JK「…え、飲み会？」
JM「今週の金曜やるらしいよ、先輩達が言ってた。」
もやもやする気持ちを抑えながら、今日もサークルを終えて帰る支度をしていると、ジミナがそう口にした。
どうやら、新入生の歓迎会がずっと後回しになっていたのと、もう時期夏休みにも入るからってことで、慌ててやるらしい。
新入生は、強制参加だと。
JM「なんだその、浮かない顔。」
JK「…別に。」
JM「なに？その日、彼女と会う予定だった？」
JK「いや、予定はないけど…」
JM「ならいいじゃん、問題ないでしょ。」
行かなかったら100%先輩達を敵に回すぞ、なんてジミナに言われたから、金曜日はその予定通り飲み会だろう。
嫌なんだよな、飲み会とか。
サークルでもハルヌナだけは女でも喋れるけど、他の女は普通に無理だし。憂鬱だ。
JM「天使ちゃんには、伝えときなよ。」
JK「ああ、分かってるよ。」
JM「また喧嘩でもしたら、次こそジョングガ死にそうだし？」
俺を揶揄うようにして笑うジミナに少しだけイライラしながら、帰ったらAに電話することを決めた。
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《…もしもし、オッパ？》
JK「今、平気？」
《うん、大丈夫だよ。》
家に帰ってすぐ電話をかけた俺。
Aの声を聞くと、今日テヒョンアから聞いた話を思い出したけど、グッと我慢してその事は口にしなかった。
JK「あのさ。今週の金曜なんだけど、サークルのみんなで飲み会やることになってさ…」
《…飲み会？》
JK「ああ、新入生歓迎会でさ…」
《へー！そんなのあるんだね！》
電話でその反応を聞く限り、特に問題はなさそうだ。
JK「一応金曜はそれがあるってことを、伝えときたかった。」
《わかった、楽しんでねオッパ。》
JK「ああ、ありがとう。」
その日、Aはバイトなのか聞こうと思ったけど、この話を始めたらまた喧嘩になりそうで、結構聞けなかった。
《じゃあね、オッパ。》
JK「ん、また連絡する。」
しばらく他愛をない話をして、電話を切った。
本当は聞きたいことなんて山ほどあるけど、結局どれも自分が聞くのが怖くて聞けないのがオチだ。
JK「…なんで、嘘ついたんだろ。」
ソヌってやつと、やましいことでもあるんだろうか。
そう思うとむしゃくしゃして苛つくから、気を紛らわすようにスマホから音楽を流して目を閉じた。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
