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027【JK】 ページ27

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JM「やっと仲直りしたんだ。」

JK「ああ…とりあえずな。」

JM「あー、バイトのことは解決してないんだ?」

JK「Aが体調崩してたから、さすがにその話はしないでおこうと思って。」






俺がそう言うと、隣に座っているジミナが"ジョングガ、成長したね〜!"なんて言いながら頭を撫でてくるから、思い切り振り落とした。






TH「ジョングガとジミナ、おはよー!」






そんな声が聞こえて振り返ると、大きく手を振りながら俺らの元に来たテヒョン。






JM「おはよ、テヒョンア。」

TH「なんか久しぶりじゃない?」






そう言いながら俺の隣に腰を下ろすと、パチッと目が合った。

その瞬間、テヒョンアは何かを思い出したように口を開いた。






TH「Aちゃんの体調良くなった?」

JK「は?なんでテヒョンアが知ってんの?」

TH「あー、ソヌがそう言ってたからさ。」

JK「ソヌ…?」

TH「同じバイト先で働いてる子だよ。」







そのテヒョンアの言葉に固まる俺。

ソヌって、男だよな…?






TH「でも、雨の中を傘もささずに歩くなんて、Aちゃん意外と破天荒だね?」

JK「…は?」






どういうこと?Aは、夏風邪って言ってなかったっけ。

雨の中、傘もささずに歩いたとかそんな話は1ミリも聞いていない。





それが本当だとしても、俺に隠す理由なんて…






TH「見舞いに行ったソヌがそう言ってたから、俺も驚いたよ。」






見舞い?まじでどういうこと。

Aは昨日、ユナって子が見舞いに来たって言ったよな?






JM「ジョングガ?」

JK「…え、ああ、なに?」

JM「どうした?急にそんな思い詰めた顔して。」

TH「あれ、ホントだ。具合悪い?」

JK「いや…何もねえよ。」






心配そうに俺を見てくるジミナとテヒョンアの視線から逃れるように、俺は机に顔を伏せた。






テヒョンアが、わざわざ俺に嘘の話をする需要なんてどこにもないから、Aが俺に嘘をついたってことだ。

でも、そのソヌってやつを隠す理由は…?






せっかく仲直りしたばっかだから、もう喧嘩はしたくない。

でも、会ってしまったらまたあの日のように、問い詰めて怒ってしまいそうだ。






JK「…はあ。」






小さく溢れたため息は、誰の耳にも届くことなく騒がしい講義室の中へ消えていった。






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作者名:ぴぴ | 作成日時:2020年6月3日 2時

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