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「っ、グクオッパ…！」
唇が離れてすぐオッパの名前を呼ぶと、グクオッパは喉を鳴らしながら笑っていた。
その表情を見てムッとすれば、オッパはもっと楽しそうに笑うだけだった。
JK「怒っちゃった？笑」
「…オッパのバカ。」
JK「ふは、ごめんって、久々に会えたから我慢出来なかった。」
好きな子が目の前にいるのに手出せないなんて、拷問と一緒だよ？なんて言ってオッパが笑うから、私も怒る気をなくした。
私って、もしかしたらグクオッパに甘すぎるのかも。
JK「顔赤いのは体調悪いせい？」
「…うん、そのせい。」
JK「ふっ、嘘つき。」
また軽くちゅ、って触れたオッパの唇。
不意打ちはずるいって、あれだけ言ってるのに意地悪だ。
JK「ほら、早くゼリー食べるよ。」
「…オッパが、ちゅーしたくせに。」
JK「ん？もっとちゅーしたいって？」
「もう！違うよ…！」
JK「ふふ、はいはい、分かってますよ。」
それだけ言うと、そこからはゼリーを食べきるまでオッパが食べさせてくれた。
正直、あーんをする必要もないと思ったけど、なんだかんだ私も嬉しかったからやめてとは言わなかった。
JK「眠くなってきた？」
「…ううん、そんなことない。」
JK「目がとろーんってしてるけど？」
食べ終わったあと、また私はベットに横になってしばらくグクオッパと雑談をして。
久しぶりに聞くグクオッパの声が安心して、心が落ち着いて、本当はちょっぴり眠たい。
JK「寝ていいよ。」
「…やだ、寝ない。」
JK「なんで？眠いでしょ。」
だって、だって。
「…私が寝ても、オッパ帰らない？」
仲直りしたばかりなのか、久しぶりに会えたからなのか、それとも体調が悪くて人肌恋しいのか。
理由は分からないけど、今はとにかくグクオッパにそばにいて欲しかった。
JK「それが心配で寝れなかった？笑」
「…うん。」
JK「あーもう、なんでそんな可愛いわけ。」
グクオッパはそう口にすると、また私の手を握って親指でスリスリと撫でる。
JK「帰らないよ、大丈夫。」
「…ほんとに？」
JK「ホント、そばにいるから寝てもいいよ。」
オッパのその言葉に安心して、私はゆっくりと目を閉じた。
その間もずっと私の手を握ってくれている、グクオッパの大きな手に安心して、私はすぐに眠りに落ちた。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
