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「わっ…！」
数十分後、家のチャイムが鳴ってすぐに玄関をあけると、私は腕を引かれてグクオッパに抱きしめられた。
JK「…A、ごめん。」
「ううん、私も…ごめんなさい。」
1週間とちょっと会ってなかっただけなのに、グクオッパの体温も香りもなにもかも、すごく懐かしく感じる。
もう、喧嘩なんかしたくない。オッパと会えない日々を過ごすなんて、もう絶対に嫌だ。
JK「会いたかった。」
「…っ、私も、会いたかった。」
抱きしめられた体が離れると、グクオッパが私の頬に手を添えて親指で頬を撫でる。
その行為を繰り返していると、急にオッパが不思議そうな顔をした。
JK「あれ…これ、パジャマだよね？」
「…あ、うん。実は…昨日熱出して、」
JK「はあ…！？」
私の言葉に大きな声を出して驚いたグクオッパは、急いで靴を脱ぐと、私の手を引いて部屋に向かう。
「…オッパ？」
部屋に入ってすぐにベットに座らされると、グクオッパが神妙な顔で私を見つめてくる。
JK「ごめん、体調悪いのにこうやって押しかけて…」
「いや、私が言ってなかったからオッパは悪くないよ。」
JK「…あと、あの日勝手に怒ったこともごめん。」
グクオッパの言葉に、私は首を横に振る。
オッパが悪いんじゃない、元々私が話してなかったのがいけなかったんだもん。
「オッパが謝ることなんて、なにもないよ。ごめんなさい、私が話をしてなかったから…」
JK「いや、それでも。俺が冷静に話を聞けばよかったから。」
「ううん、私が悪いんだよ？」
JK「いや、俺が悪い。」
「ちがう、私が…」
そこまで言うと、グクオッパとパチッと目が合って、埒が明かないこの会話に思わず笑ってしまった。
そしたらオッパも、私と同じように笑った。
「ふふ、これじゃお互いずっと謝ってばっかだよ。」
JK「…もう謝るのはやめよう。喧嘩も終わり。」
「うんっ、仲直りだね？」
そう言うと、また私の体をグクオッパが抱きしめる。よかった、仲直り出来て本当によかった。
JK「…A、やっぱり体温高いわ。少し寝てな。」
「でも、たくさん寝たから眠くなくて…」
JK「だめだよ、起きてたら悪化するから。」
そう言ったグクオッパは、優しく私の肩を押した。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
