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「え…？」
SN「…お前ガキだから、痛いの痛いの飛んでけしたら痛えの治りそう。」
「いや、馬鹿にしすぎ。」
あまりにも優しくソヌくんが頭を撫でるから驚いていると、秒でいつものように馬鹿にされた。
優しいと思ったらすぐに貶してくる。なんなんだ、もう。
SN「…お前、昨日の夜、俺の背中で彼氏の名前呼んでたぞ。」
「え…？」
SN「会いたいんじゃねえの？本当は彼氏に。」
唐突にソヌくんにそう言われて、思わず口ごもる。
そりゃ会いたいよ。今すぐ会って仲直りしたい。
でも、どうしたらいいのか分からない。もう何から話して、何から聞けばいいのか分からない。
SN「お前が何考えてんのかは知らねえけどさ。仲直りしたいなら、まずは謝らねえと。」
「…うん。」
SN「そっからどうするかじゃん。謝ることさえ逃げてたら、一生解決しねえよ。」
ソヌくんのその言葉に、確かにその通りだと思った。
まずは謝らないと、何も始まらないもんね。
せっかくグクオッパが何度も電話をかけてくれたのに、その優しさまで無駄にしちゃったら本当に終わってしまう。
「…ソヌくん、やっぱり私より人生長く生きてる？」
SN「お前がガキなだけだよ。」
「…なんかもう、否定する気もなくなった。」
ああ、早くグクオッパに会いたい。話したい。
SN「じゃ、俺は帰るから。」
「本当にありがとう、ソヌくん。」
SN「…早く治せよ。」
「！うん…！」
それだけ言うと私の部屋から出て行ったソヌくん。
お見送りは断られてしまったので、大人しく部屋で見送った。
「…オッパに、連絡しなきゃ。」
慌てて手にしたスマホ。急いでグクオッパに電話をかける。
JK《…A！電話繋がらないから心配してっ、》
数秒待つと、すぐに聞こえてきた大好きなグクオッパの声。私の名前を呼ぶ声は、焦ったような声だった。
「っ、オッパ…ごめ、なさい。」
JK《いや…違う、俺が悪かった。》
「ううん…私がっ…私が、悪くて…」
JK《…ねえ、今は家？》
「…っ、うん。」
JK《すぐ行く。》
それだけ言うとすぐに切られた電話。
声聞いただけで涙が出てきちゃうなんて、私ってこんなにもグクオッパのこと大好きなんだね。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
