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「行くなって…」
JK「Aは居酒屋が危ないこと、分かってない。」
「危なくなんかないよ？みんな良い人だったし…」
そう言うとグクオッパの表情はどんどんと曇っていく。
確かにすっかり話すの忘れてた私が悪いけど、隠してたわけでもないし急に行くなだなんて。
JK「酔っ払いの客とかいるだろ？そういう変な奴らに絡まれてほしくない。」
「大丈夫だよ、オッパ心配しすぎだよ？」
JK「…なにが大丈夫なの？」
「…きゃっ、！」
急にグクオッパに掴まれた両腕。
離そうとしてもグクオッパの手の力は強まるばかりで、一向に離れない。
JK「もしこうやって、客に腕でも掴まれたらどうすんの？」
「…お、オッパ。」
JK「逃げられないでしょ？Aの力じゃ。」
それだけ言って私の腕を解放するグクオッパに、なんて話せばいいのか分からなくなる。
でも、やめたくない。
グクオッパへのプレゼントのためだし、昨日も疲れたけどみんな優しくて良い人達はがりだった。
だから、入ってきてすぐやめるだなんてそんな迷惑もかけたくない。
「オッパ、それでも私やめたくないよ。」
JK「…俺が心配してんの、分かんない？」
「それは分かってるけど、でも…」
グクオッパが私の心配をしてくれてるのは、もちろん分かる。
変な男に絡まれないでほしいって思ってくれてる優しい気持ち、ちゃんと分かってる。
だけど、どうしても私はやめたくない。
JK「今までバイトなんかしなかったじゃん。」
「そうだけど…」
JK「バイトする理由は？」
そのグクオッパの質問になんて言い訳すればいいか分からなくて、思わず口籠る。
サプライズしたいから、プレゼントのために働いてることだけは、絶対にバレたくない。
JK「…なに、言えないこと？」
「ちがっ…！」
グクオッパは不安そうな顔で私を見ると、次の瞬間には呆れた様にフッ、と笑った。
JK「居酒屋に、良い奴でもいた？」
「え？」
JK「テヒョンがAのこと可愛いって。テヒョンにでも口説かれた？」
「な、なんでテヒョンくんのこと…」
オッパの言ってることが意味わからないし、なんでテヒョンくんのことを知ってるのかも分からない。
JK「…へー、テヒョンくんね。」
「オッパ…？」
JK「もういい、勝手にしろ。」
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
