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「…グクオッパ！」
JK「ふっ、走ったらコケるよ。」
学校の校門を出て少し離れたとこの駐車場。
運転免許を取得したグクオッパは、大学終わりに車で迎えに来てくれるようになった。
「ごめんね、待った？」
JK「大丈夫。暑いでしょ、早く乗りな。」
車の中から私を見かけると、外はとてつもなく暑いのにすぐに運転席から降りて迎えてくれるオッパ。
わざわざ助手席にまわってドアまで開けてくれるから、胸がキュンキュンしてどうしようもない。
JK「まって、シートベルト。」
「わっ、自分で出来るよ。」
JK「いーから。」
そう言ったグクオッパは、わざわざ助手席に座る私のシートベルトを留めてくれる。
一瞬で近くなる距離に顔が熱くなる。
JK「なに顔赤くしてんの？」
「…し、してない。」
JK「照れたんだ、かわい。」
「…んっ、」
近くにいたグクオッパがもっと近くなって、すぐに唇に熱を感じる。
最近のオッパはこうやって不意打ちでキスをしてくるのだ。
とてつもなく心臓に悪いことを、グクオッパは絶対に気付いていない。
「…も、オッパ！」
JK「怒んないの、可愛いのが悪い。」
「…すぐ可愛いとか、言う。」
JK「事実だからしょーがないでしょ。」
ポンポンと私の頭を撫でたグクオッパは、私から体を離して運転席に座る。
ハンドルに手を置いて、ノールックでギアを入れるグクオッパは本当にかっこよすぎるのだ。
JK「今日はAが食べたがってた、アイスクリーム食べに行こっか。」
「え、いいの？」
JK「うん、暑いし俺も食べたい。」
グクオッパはたまに私がポロッと話したことも覚えてくれてて、よくこうやって私が行きたいところに連れてってくれる。
付き合い始めてから、意地悪なところもあるけど、本当にオッパは優しい人だと何回も実感する。
JK「…A、俺のこと見すぎ。」
「へへ、かっこよくてつい。」
JK「急にやめてくれる…？」
「ふふ、オッパ耳赤い。かわいい。」
付き合ってから分かったのは、意外にもグクオッパは照れ屋さんだと言うこと。
あと、映画やドラマで感動すると結構泣いちゃうタイプなのも付き合ってから知ったことのひとつ。
グクオッパはかっこいいけど、その分結構可愛いんです。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
