046 ページ46
.
JK「A、手貸して。」
「ふふ、はい。」
グクオッパとお家を出てお祭りに向かう。
オッパは私が前に"一緒に浴衣を着て行きたい"と話してくれたことを覚えていたのか、男性用の浴衣を着てきてくれていた。
JK「俺から離れないでね。」
手のひらをオッパの前に出すとすぐにグクオッパの手と絡まって、恋人繋ぎになる。
私の歩くスピードに合わせて、ゆっくりと歩いてくれるグクオッパに胸がときめく。
「グクオッパ、浴衣かっこいいね。」
JK「…え、ああ、ありがとう。」
「…ふふ。」
かっこいいと言うと、すぐに赤くなったグクオッパの耳が可愛くて思わず笑ってしまう。
そしたらグクオッパがそんな私を見て、拗ねた顔をした。
JK「…笑うな。」
「ふふ、ごめん。オッパが可愛くて、」
JK「可愛いのはAだろ。」
「へ…」
唐突なその言葉に、どんどんと顔が熱くなる。
そしたらグクオッパがさっき私がオッパを見て笑ったように、意地悪な笑顔を浮かべた。
JK「浴衣、本当に可愛い。誰にも見せたくないくらい可愛いから、祭りに行くの悩んだよ。」
「〜っ、！」
JK「ふふ、顔真っ赤。」
どうしてグクオッパはなんの抵抗もなしに、そんな恥ずかしいことを口に出来るのか。
本当に恥ずかしいけど、でもとっても嬉しかった。
JK「うわ、人増えたな…」
お祭りが開催されている駅の近くまで来ると、一気に人が増える。
グクオッパはさっきよりも強く私の手を握ると、そのまま引っ張ってくるから、オッパの腕にトンっと私の肩が触れた。
ち、近い。
とってもとっても近いし最近会ってなかったこともあって、余計ドキドキしてグクオッパの顔が見られない。
だからわざと周りをキョロキョロと見ていると、浴衣を着た可愛らしい女の人達が、グクオッパを見て騒ぎ始める。
"やばい、あの人超かっこいい…！"
"めっちゃイケメンがいるんだけど！"
"隣にいる子、彼女かな？"
そんな声が聞こえてきて、思わず俯いてしまう。
JK「…どうした？具合悪い？」
「…っ、！」
俯いたまま歩いていると、唐突にドアップで視界に入ってきグクオッパの顔に思わず驚いて目を見開く。
JK「ふはっ、驚きすぎ。」
グクオッパはそんな私を見て、ケラケラと笑っていた。
ああもう、そんな笑顔見せたら周りにいる女の子達がみんなオッパに夢中になっちゃうよ…
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
