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「…はあ。」
バイトを終えて帰る帰り道。
すぐにスマホでメッセージを確認したけど、グクオッパから連絡は来ていなかった。
それもそうだ。
私が怒らせちゃったし、私が悪い。
私がグクオッパに謝らなきゃいけないし、連絡もしないといけないけど、グクオッパが怒ってる理由がどれなのか分からない。
それなのに謝っても、なんか誠意がない気がして。
「…だめだ。」
ちゃんとグクオッパが怒ってる理由がわからないと、私がただ謝っても絶対意味がない。
理解したら、ちゃんと私から連絡しよう。
そう決めて、私はグクオッパのことを考えながらお家に帰った。
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YN「Aー！」
オッパと喧嘩して1週間が経った。
バイトが休みだった私はユナと課題をするために、学生専用の図書館にやってきた。
学生証を取り出すと、ソヌくんが拾ってくれたことを思い出した。
「ユナ、課題進んだ？」
YN「全くやってないから、今日頑張る…」
「ふふっ、だと思った。」
夏休みだというのに、結構多くの生徒がいる図書館。
運良く窓際の奥の席が空いていたから、ユナとそこに座った。
YN「で、なんでそんな作り笑いなの？」
「え？」
YN「私が気づかないとでも？」
「ユナ…」
なんかあったの？そう聞いてくれるユナに、私はグクオッパと喧嘩したことを話した。
YN「なるほどねー。」
「どれが原因でオッパが怒ってるのか、私には分からなくて…」
YN「んー、多分だけどAがバイトやめない限り、ジョングク先輩は怒ったままだと思うよ。」
「ええ…そんな、」
やっぱりやめてオッパに謝る道しかないのかな。
でも、せっかく始めたバイトだしオッパへのプレゼントのためにもやっぱり辞めたくはない。
YN「ジョングク先輩は、嫉妬してるんだよ。」
「…嫉妬？」
YN「当たり前でしょー！自分の彼女が、居酒屋なんて男がいっぱいいる所で働くんだから！」
「そういうものなの…？」
確かに男の人の心配はしてくれてたけど、それって嫉妬だったの？
YN「Aも想像してみなよ。ジョングク先輩が女の人がたくさんいる所で、毎日働いてたらどうする？」
「…や、やだ。」
私がそう言うと、ユナはほらね？なんて言って笑った。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年6月3日 2時
