【募集企画】存在という罪【募集中】

＊ ページ2

(続き)
情報は必要な時に必要なだけ提示される。また、思い出したくない記憶にはロックをかけることができ、恥ずかしい記憶が蘇って悩まされることもない。

・JKMO(Japan keep memories organization)
JMクラウドの運営の一部を記憶庁からの委託事業で行う機構。JKMO、略して「ジェケモ」などと呼ばれる。「記憶館」の営業などを行う。

・記憶館
一つの都道府県に二〜三個ある施設。施設内にはVR機能のあるカプセルが幾つも設置してある。このカプセルに入るとJMクラウドに保存しておいた体験を、当時のように再現してもう一度得られる。また、お金を払えば他の人々が公開している記憶についてもリアルに体験することができる。自分の記憶の追体験なら一回1500円、他人の記憶なら3000円〜30000円。ただし、「忘失刑」に処された人物との記憶は、自分の記憶にあったとしても再現できない。バグとして自分の記憶から消される恐れもある。

・公開記憶
記憶館で他の人々にも体験できるようにさせた誰かの記憶。記憶を公開する人々は「メモライザー」と呼ばれ、記憶館でのメモライザー登録で基本料金月5000円が得られ、その他は追体験された数に合わせて追加報酬が得られる。様々な体験をしてそれを公開することを生業にする者もおり、「スーパーメモライザー」と呼ばれることも。現代の小学生が就きたい職業2位。公開する記憶は、登山やスキー、友人との大喧嘩や頑張って勉強した知識など様々。

・紫苑探偵事務所
「忘失刑」によって孫の存在を消された大企業の社長が設立した探偵事務所。「忘失刑」の存在やそれによって消えた人々がいるという事実を認めている数少ない組織。表向きは人探しや浮気調査を行うただの探偵事務所だが、その裏で「忘失刑」の真相追及などを行っている。所員には、近しい者が「忘失刑」に処された者が多い。

・特殊技能
手術などによって、空を飛んだりとんでもない速さで走ったり嘘を読み取ったり筋力を増強したりと「異能」のようなことを可能とする技術で身につけた能力。合法的にやろうとすると犯罪防止のために各種書類・審査が必要で申請から最低半年はかかる。が、闇医者的な違法ルートを使えば2週間〜3ヶ月で身につけられる。紫苑探偵事務所の所員のほとんどがこの違法ルートで身につけている。金額はほとんど事務所負担。

参加にあたって→←世界観

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す