占ツクの崩壊 (ページ2)

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占いツクール違反報告処理係ページ2

【占いツクール違反報告処理係】では日々送られている違反報告の処理が任されている場だ。

山村鋼二は違反報告処理係で働く、新入社員だった。

この場で働いているのは自信を含み4人で、その違反報告の処理は1日で約1000件を越える。その為、夜帰るのも遅くなり、まさに、ﾌﾞﾗｯｸ企業と呼ばれるものだった。

だが、働く場がここしかない自身にとっては、藁にすがる気持ちで入った会社だ。

なので、易々と辞めることも出来ず、日々のストレスは溜まっていく一方だった。

｢ちっ、この糞餓鬼共が!こっちとて暇じゃねんだよ!｣

そう言って、山村の一年先輩の斎藤忠が怒鳴る。

いつものことだ。彼はいつも最低5回は占いツクールの違反報告に怒る。

気持ちは分からないでもない。

｢五月蝿いのはお前だ。ここにいる4人は皆同じ気持ち。何回言わせたら分かる。｣

｢分かってんよ!てめぇは良いよな!時々家で占ツクハッキングして楽しんでんだからな!｣

そう、今斎藤の気をなだめていたこの中で一番の古株、三河清秀は家でよくハッキングをして遊んでいるらしい。

つい最近起こったサーバーのｴﾗｰの原因は彼にある。

お陰で、3日は違反報告の数が100も行かず楽だったが。

｢落ち着け2人とも。新人の前だぞ。済まないな、いつもの事だが。｣

山村ははいとだけ答えて仕事に戻る。

さっきの先輩は荻野秀次。元警察官。

なぜ、警察官の彼がこんな所に居るのかは不明だ。

しかしながら、この仕事はストレスが溜まる。

全員がこの気持ちと言うのは、ここにいる皆が分かっている。

そんな中、斎藤は、

｢占いツクの作者･閲覧者を全員殺ろう。｣

そう、皆に言った。

悲劇の始まりだ。