よんじゅうに。 ページ43
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「れーん、何してんの？って田中さん！？
うわ、全然雰囲気違う！
どうしたの？背伸びして、誰に色目使うの？」
相変わらず私にはトゲのある話し方で、よく廉くんの前で堂々と切り替えられるなって思う。
「おいそういう言い方やめろよ」
「えーなになに？
私変なこと言ってなくなーい？」
そうか、わかった。
似てるんだ。
真部さんはあの子に。
廉くんに引っ付いて体をわざと密着させてる感じも、
自分の武器になる女の部分を知っているとこも、
私からアイツを奪っていったあの子に似てる。
「離れろって。ほんともう…」
「永瀬？永瀬じゃん。
あれ？田中もいんの？
何、お前らこの学校だったのかよ」
何これ。
神様ってこんなに意地悪なの？
今更なんでこんな偶然ってある？？
「斉藤くん…なんでここにいるの？」
「いや、この高校女子のレベルが良いからさー！
ちょっと女の子探しに」
たくさんの人がいるのも気にせず大声で話す私の元カレは、
私が良いと思った所なんて微塵も感じられない。
1つ最低な所に気づくと今までかかってたフィルターが消えて現実が見えるのかな。
「んーでもあれだな。
田中可愛くなったな！
今のお前だったら俺全然ありだわ」
「は？」
「だから、より戻してやるって言ってんの」
「何言って…」
「お前ええ加減にせぇーよ？」
周りの人が黙ってこちらの様子を伺ってる中、割って入ってきたのは廉くんだった。
明らかに怒りのこもった声は、紛れもなく斉藤くんに向かっている。
「なんだよっ！お前に関係ないだろ！
ていうかなんで2人が一緒にいるわけ？
もしかして田中お前、
永瀬の事ストーカーして高校まで追いかけたのか？
ちょっと庇ってもらって勘違いして調子乗ったのか？
気持ち悪いぞ！」
廉くんには端っから適わないと踏んだのか、標的を私に変えて攻撃してきた。
手の平返すの早すぎ。
相変わらず幼稚で自分勝手で、適当な事を言っているだけってわかるのに、それでも私はこの人が昔は好きだったわけで。
1度は心を通わせた相手にまでこんな事言われる私って、どれだけの価値の人間なんだろう。
いつの間にか顔に集まった体温が、涙をポロポロとこぼし始めた。
「俺、Aちゃん泣かす奴だけは許せへんって言わなかったっけ？」
"俺女の子泣かせる奴許せへんのやけど"
1年前の廉くんの言葉が重なって頭の中で流れた。
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藍(プロフ) - ゆかさん» 直ぐには無理ですが、気長に待っていただけると嬉しいです(>_<;) (2018年11月23日 23時) (
レス) id: 6c68d58261 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ゆかさん» ゆかさんコメントありがとうございます！繰り返し読んで頂けて嬉しいです。続編はおいおいあるかもしれませんがこのページの容量がいっぱいなので別の形になるかと思います。 (2018年11月23日 23時) (レス) id: 6c68d58261 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 完結後もずっと読んでます!お時間があればで構いませんので付き合った後のお話書いて欲しいです。 (2018年11月23日 21時) (レス) id: 52df92afc4 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ひかるさん» ひかるさん！！笑 コメントありがとうございます！ まぁ実際には...いないですよね笑笑笑 うぉー！！それは頑張って完結させなければ...なかなか遅筆になってるのでおまたせしてしまうかと思いますが、もうしばらくお待ちください(>_<;) (2018年10月17日 11時) (レス) id: 20736a0343 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 実はこっちも読んでました笑 廉くんの見守り方が素敵でいちいちイケメンでキュンキュンしました///私の学生時代にもこんな人がいてくれたらなぁって思ったり… 神くんの新作は完結したら読もうかなと笑 (2018年10月17日 6時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍 | 作成日時：2018年8月9日 0時
