【暗殺教室】俺？失敗作の出来損ないだ。【磯貝悠馬】 (ページ4)

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失敗作さんページ4

渚目線

その内容は、僕らをとても驚かせるものだった。

_______死にたいんで、よろしく______

そう言われてよろしくできる人間が、どのくらいいるんだろうか。

いや、いないでしょ！？

一拍遅れて、後ろの方の席の子の驚く声が聞こえる。
矢張り、彼は声が小さいのだろう。

その本人は殺せんせーに席を聞き、とっくにカルマ君の隣の席に座っていた。
マイペースなのだろうか。

隣の席の茅野が話しかけてくる。

「何か、起こりそうじゃない？」

「そうだね」

それだけ返し、思わず、また彼の発言について考え直す。
「死にたい」と言った彼は、どんな考えなんだろう？

それから、質問タイムになって、当たり障りのない質問をしている。
例えば、杉野が

「野球、好きか？」

と尋ねたり。(運動はしないから、興味ないと答えた)

茅野が

「プリン、好き？」

と聞いたり、(食べ物は、あまり好きじゃない。けど、嫌いでもないと答えた)

倉橋さんが、

「動物って、好きなの？」

と尋ねたり。(猫なら好きと答えた)

そんな風に質問していた。
ただし、答えはすべて微妙だった。

そして、カルマ君が直球に聞く。

「死にたいって、本当なのー？」

と。クラスの雰囲気が少し、重くなる。

「ああ。死んでみたい」

本当だった。矢張り、嘘だと思っていたのか、驚くみんな。
だけど、僕は、死んでみたいと言った彼が、少し楽しそうになった気がして。
驚くというより、怖い、と思った。