【暗殺教室】俺？失敗作の出来損ないだ。【磯貝悠馬】 (ページ30)

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失敗作にじゅうななページ30

漣目線

ギリギリ滑り込んだけど、そんなの関係ない。
いつもの通り、寝るか寝ないかギリギリのラインの顔をして話を聞く。眠い。
今日あんまり寝てないから。もっと寝ればよかった。もう少し身長高くなりたい。
...もう手遅れか。

ふっ、と前を向くと爆睡する菅谷。
あいつよく寝てるな。よく寝れるな。
そういえば昨日なにか作って徹夜した、なんてことを誰かが話していたような。
それは眠い。俺は滅多に徹夜しないけど、それでもよく眠たくなる。徹夜したら全部の授業寝てるわ。

菅谷めっちゃ寝てんなー。よだれまでたれてる。どんだけ爆睡してるんだよ。
なんて考えてると突然の殺せんせーからのご指名。菅谷、お前のことは忘れないよ。
なんて考えながら流れ弾が来ないように目をそらしておく。僕わかんないもん。
チカチカする。目が。原因をみやると砲台がチカチカしてる。カンニングサービスしてる。

いいな、俺もあんなんされたい。よく寝るからよく当てられるんだよなあ。

それから十分は経って、放課。
放課って方言なんだっけ。東京勢には伝わらないと、聞いた覚えがある。別に俺も知識として知ってるだけだけど。

そんなことを考えて、千葉の対局を見てたら負けてる。砲台つよ。人工知能だけあってやっぱり頭はいいらしい。こんど囲碁でも教えてみよう。僕もたいして強くないけど。まあ、やらないよりはましだろう。砲台なら、教えなくても理解しそうだな。

終わったので突っ伏しながらぼんやり会話を聞いているとなんか名前を決めるらしい。
なるほど、俺は砲台だけど、流石にそれは、ということらしい。砲台、結構いいと思うが。

「律」に決まった。砲台、いいのにな。

まあ、クラスで決めたなら律って、ちゃんと呼ぼう。機械を眺めつつ、律、と頭にいれた。もう忘れない、はず。