【暗殺教室】俺？失敗作の出来損ないだ。【磯貝悠馬】 (ページ29)

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失敗作にじゅうろくページ29

漣目線

再び目を開けると、やっぱりいる。
もうほっといてくれよ、拒絶するやつとなんていたくないだろ！いやなんだよ。

「昨日のこと、聞かないで。」

ボソッと聞こえるか聞こえないかぐらいの音量で言う。伝わったみたいで、わかった。と返された。ああ、もう、やめて。期待しないで。こんな出来損ないを笑顔で相手してくれる委員長を拒絶する屑なんだから、話しかけないで。
なんか悪いことした？したなら謝るから！
もうこれ以上相手しないでくれ。

こんな出来損ないなんて、見世物のごみで十分だから、もうほっといてくれよ。

なんて願っても、駄目だったらしい。

「これ、さっきの時間のノート。写したらいつでもいいからかえしてくれ、な。見辛いとことかあったらいってくれ。いつでも教える。」

「...ありがと。」

「おう。困ったらなんでもいってな。」

もうやだしにたい。死なせて。
ノートを返すっていう接点できてしまった。辛い。優しさなんだろうけど、それが俺を傷つけてる。死にたい。救おうとしないで。

なんでいきてるんだろう。なんで生きなきゃいけないんだろう。昔に戻りたい。
しにたい、しねない、いきたくない。やだ。
もうめんどくさい。だれか、この命あげるから生きたい人にあげて。俺なんて、価値がない。

死にたいってぐるぐる考えてると、烏間先生からのおよびだし。黙ってついていくと、職員室で話をされた。

「運動はできるか？できるならば、屋内で訓練を開始したい。殺せる人数は一人でもいた方がいい。殺せる確率が上がるからな。」

つまり、俺にも訓練をしろってことか。
確かに、他の生徒と差が開きすぎて足手まといになるのもいやだ。出来損ないだから、俺は。
その前に多分死ぬけどね。

「はい、場所があるなら大丈夫です。」

聞きたくもない自分の声を発する。
じゃあ、放課後に残ってくれ。との発言をきいて頷き、教室に戻る。授業が始まる寸前だったので、ギリギリ席に滑りこんだ。
保険の授業だ。

死にたいなぁ。