【暗殺教室】俺？失敗作の出来損ないだ。【磯貝悠馬】 (ページ27)

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たいわ_弐ページ27

「何故、死にたがるのですか？」

「俺が死にたいから。」

「何故、死にたいと思うのですか？」

「生きている意味もないから。」

「家族は？」

「………いない、よ。」

「好きなことは？」

「痛いのは好き。だけど嫌い。」

「好きな人は？」

「……いたよ。亡くなったけど。」

「趣味は？」

「本読むのとか、死のうとすることとか。」

「好きな本は？」

「『人間失格』とか、『受験生の手記』とかかな。」

「暗いのばかりですね。」

「死ぬ勇気をもらえる気がしたからね。」

「人が死ぬ話は好きですか？」

「殺されるのは、好きじゃないよ。」

「殺せんせーのことは？」

「まあ、好きなほうかな。」

「本当ですか漣くん！」

「はい、教師として尊敬してます。」

「それなら、何故、死にたがるのですか？」

「あと、１年しか生きられないでしょ、せんせー。」

「それが嫌だから？」

「それに、現実逃避もあるかもね。」

「すごい逃げ方ですね。」

「そりゃどうも。きみは。好きなものは？」

「今まで、何も知りませんでしたから。」

「そうだな、ごめん。今度囲碁でも打たない？」

「誘ってくれるなら、いくらでも打ちますよ。」

「それまでは、死ねないね。」

「そうですか、光栄です。」

「終わりました。」

「あ、明日の教材ないので、一旦帰宅しますね。」

「はい、ありがとうございます。手伝ってもらって。」

「いいえ、話しただけなので。すごいですね、僕より人間らしいですよ。」

「そんなことはないですよ。」

「それでは。」

「また朝にまってますよ。」