【暗殺教室】俺？失敗作の出来損ないだ。【磯貝悠馬】 (ページ24)

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失敗作にじゅうにページ24

漣目線

「…いや、と言ったら？」

「また、次の機会になるだけ。」

なんで、ほっといてくれないんだろう。
委員長自らそんな関わってこなくていいじゃん。
やっぱり、避けてるからかな。避けたくて、避けてる訳じゃないのに、さ。

「なんの、はなし？」

「俺、なんかしたか？謝らないといけないこと。」

やっぱり、避けてることについて、か。
遠回りに聞いている分、俺の心に傷が付くの、わかってないんだよな。糾弾して、ころしてくれればいいのに。

「なにも、してないけど、してる。」

「どっちだよ。…どうしたら、避けない？」

うん、俺も思う。でも、してないけど、してるんだよ。はやく、逃げたい。

「、笑わなかったら、」

だいぶ、声震えてた。手も、震えてる。
それに、声、いつもより小さい。聞こえなきゃいいのに、ばっちり聞き取ってるけど。嬉しくないよ。

「え…。」

「忘れて、お願い。」

そこで、限界だった。
告白した女みたいに走って逃げ出す。だっさ。
後ろから、委員長の驚いた声が追いかけてきて、それすら振り切るように走った。

本当に、忘れてくれないか。
俺は、僕は、あんなこと言うつもり、なかったんだから。本当に、なんであんなこと言ったんだよ。

取り敢えず、走って裏山にある大きな木の下にしゃがみ込んだ。小さく、小さく。

「せんせー、助けて…」

ぼそりとぼやいた言葉。
伝わらなくていい、伝わらないでほしい。
動き過ぎてふらふらする頭を抱えて、木に体重をかけた。