【暗殺教室】俺？失敗作の出来損ないだ。【磯貝悠馬】 (ページ21)

今日:12 hit、昨日:21 hit、合計:42,585 hit

失敗作じゅうきゅうページ21

漣目線

それで。
風呂に入った後、暇だったから、神崎さんたちについて行った。イヤホンは勿論常備して。

なんか、人の声は勿論だけど、ゲーセン行くと耳壊れるんだよね。イヤホン使って防ぐけど。
ヘッドホンの方が音防げて良いんだけど、禁止された。解せぬ。

んで、神崎さんが、すごいゲーム上手いことを知った。で、やってみる？って言われたけど、やらなかった。俺、ゲームとかの近くにいると、頭痛くなるんだよね。みんなから三歩離れて見てた。

んで、そっと抜け出し(勿論連絡はした)旅館の外に出る。他のAからDまでのクラスが泊まってるホテルが見える。ぼーっと、花壇の縁に腰掛けて、外を眺めていると、俺の天敵が現れる。

ま、天敵って言っても、嫌ってるの俺だけだけど。
俺だけが、嫌ってるけど。なんか俺だけ悪いやつじゃん。ま、正しいんだけどね。

「なあ、隣良いか？」

俺の天敵＿＿＿＿＿磯貝悠馬が話しかけてくる。
ぎゅっと体を縮ませ、首だけで頷く。

苦笑いした後、少し距離をとって腰掛けた。
なんなんだろう。俺は、苦手なんだ。
そりゃ、話しかけて怯えられたら、嫌な気分になるんだろう。でも、俺はこの態度を崩せない。

「なあ、なんで俺を避ける？ま、言いたくないなら良いんだけどさ。」

苦笑いで話しかけてくる。ほんと、その良い人な所。俺は嫌いだ。聖人君子みたいで、見ていて腹が立ってくる。理不尽な怒りだけど。

「言えない。…………磯貝には絶対。」

磯貝が、困ったような、笑顔になる。
俺は、ぐっと、手を握りしめながら、旅館に入って行く。

ごめん、磯貝…

悠馬。