【暗殺教室】俺？失敗作の出来損ないだ。【磯貝悠馬】 (ページ12)

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失敗作じゅうページ12

漣目線

「「「さて、始めましょうか」」」

何を？

当然の疑問だろう。
それに、分かりやすく分身を使って説明してくれた殺せんせー。

面倒くせ。
ってか、俺が勉強しても、なんの意味もないのに。
なんて、ぼーっとしてると、殺せんせーの分身が目の前に立つ。国語。苦手教科の一つ。

「なんで、俺だけNARUTOなんだよ！！」

と、寺坂が叫ぶ。
五月蠅いな。一旦黙れ。

とまあ、それ以外に特になかったので始まった。
申し訳ないけど、所々何言ってるか理解出来なかった。なんか遠い目をしだしたので、嫌な事を思い出す。

すると、いきなりぐにゃっと曲がる殺せんせーの顔。

ビビる。
暗殺すると、残像が乱れるらしい。

ええ、タコの癖に繊細……。

と、小声で呟くと、物凄いショック受けた顔をしてるので、聞こえた事を察した。

因みに、授業終わった後、全力で頭下げに行った。
生徒が気にすることじゃない。らしい。

所変わって放課後。

渚君が帰らないので、横で待っている。
帰らないの？と聞かれたが、特に直ぐに帰る理由もないし。気になるからまだいる。とだけ答えた。

なんか、気になるんだよね。

「今日、D組とC組の担任から苦情が来まして。
『うちの生徒がE組の生徒から睨まれた。』
『《殺すぞ》と脅されたとも』」

と言われてたので、お互いに顔を見合わせる。
渚君は苦笑いだったが、俺は無表情だろう。

知恵の輪でかなりテンパって。
二人で絶句して。

最後、

「頑張りなさい」

と理事長先生。

なんか、声がとても冷たくて。

寺坂達とは違う意味で、

嫌いだな。

と思った。

渚君は、暗殺者じゃ、無くなった、

と感じたらしいけど。

中間テスト、どうなるのかな。