伝えたい言葉１１～Jaejoong～ (ページ45)

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最後のワガママ last ページ45

『ごっめん……
顔洗ってくる…』

戻ってきたジェジュンの手には
タオルがあって

『おいで？』
っていつも通り優しく言って

わたしの目に冷たいタオルを当ててくれた。

『俺たち泣きすぎじゃん…』
って笑うジェジュンは
もういつものジェジュンで安心する。

でもすぐに真剣な顔で
わたしをじっと見つめた。

『どこに消えるつもり？』

『………』

『家…行ってきた…』

『えっ？！』

『俺をひとりにして
どこに行くの？』

『………』

『俺は…絶対に
Aを離さないから。
どこまでも追いかける…』

『………』

『これからの俺を…
ずっとそばで見てて？
ずっとそばで支えてて？
俺が…崩れないように…
俺が…諦めないように…
ずっと…ずっと俺の一番の味方でいて？』

『………』

『俺は…もうAがいないと
ダメだから…』

『ジェジュン…』

『さっき言ってくれたじゃん？
Aの幸せも俺にくれるって…』

『あげるよ…全部…あげる…』

『Aが…
A自身が…俺の幸せだから…』

『………』

『俺の幸せ…奪わないで…』

『ジェジュンの幸せ？わたしが？』

『そう…俺の幸せ…
Aが…俺の幸せ…』

また泣き出したAを
そっと抱きしめた。

『俺の…最後のワガママ…
どんな時も…そばにいて？
Aがいたら…
それだけで笑顔になれる…』

『……ホントに…いいの？』

『俺のワガママ聞いてくれなきゃ
歌わないよ？』

『えっっ？！』

『あっは！
だから…
一生そばにいて？』

終