気づかないふりをする２ (ページ7)

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ユウト『A…俺…』

『ごめん…ユウ。』

ユウト『え？』

『そろそろ帰るね…』

ユウト『もう？もう少しいいじゃん…』

『ううん…ごめん…もう帰らないと…』

ユウト『そっか…じゃあ送ってくよ。』

『そんなのダメだよ。』

ユウト『………』

『１人で帰れるから…でもありがとう…』

ユウト『……新しい住所、教えて？』

『………』

ユウト『A？』

『ユウ…』

ユウト『ん？』

『わたしたち、もう会うのはやめよう？』

ユウト『何言ってんの？』

『わたしのそばにいたら、
ロクなことないから。』

ユウト『………』

『これからは、ちゃんと１人で
頑張るって決めたの。
今まで、たくさん、
ホントにたくさん助けてもらったけど、
もう大丈夫。』

ユウト『A…
そんなこと言うなよ…。
俺は………俺はAのこと』

『ユウ！』

ユウト『………』

『ユウは、わたしの自慢の友達！
今までも、これからも、
ずっと……わたしの自慢の友達…』

ユウト『……友達なら、会うだろ？
友達なら、普通にご飯行って、飲んで、
たくさん話して……するだろ？』

『会わなくても……会えなくても…
友達だよ…』

ユウト『………』

『ありがとう……ユウ……
何度言ったって足りないけど、
ありがとう…』

そう言って部屋を出て行こうとする
Aのあとをあわてて追いかけて
後ろから抱きしめた。