気づかないふりをする２ (ページ42)

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俺は彼女のそばに行くと
着ていたジャケットを脱いで
彼女に掛けた。

JJ 『Aちゃん！大丈夫？！
Aちゃん！！』

いくら呼びかけても目を覚まさない。

マネ『とにかく、ここから出よう。
こんな所に居たくないだろう？』

JJ 『ごめん…痛いよね…
ちょっとだけ我慢してね…』

彼女を抱き上げる。

マネ『ちょっと待ってて。』

そう言うと玄関を開け
廊下に人がいないか確認するマネ。

マネ『行くぞ。』

誰にも会うことなく車に乗り込めた。

マネ『このまま俺の部屋に』

JJ 『俺の部屋に連れてく。』

バックミラー越しに俺を見る。

JJ 『頼むから…
地下からそのまま部屋に行けるし…
それに……』

マネ『それに？』

JJ 『……そばに…いたい…』

マネ『………』

JJ 『もう…自分の気持ちに嘘をつくのは
やめたんだ…
俺は…彼女が好きだ…』